メルボルン事件の真相や本多千香の現在 冤罪ではないが無実の人も有罪に?

メルボルン事件の真相や本多千香の現在 冤罪ではないが無実の人も有罪に?

今からおよそ25年前の1992年6月、オーストラリアのメルボルン空港で日本人観光客らの所持するスーツケースから大量のヘロインが発見される、メルボルン事件と呼ばれる事件が起こりました。

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引用:https://www.pakutaso.com/20150545135post-5520.html

この事件では5名の日本人観光客が逮捕されたのですが、その真相については深い闇や理不尽な事実が隠されていたようです。

この記事では、そんなメルボルン事件の真相や、逮捕された5名の中で唯一女性だった本多千香(ほんだちか)さんという方の服役生活や出所後を探ってみたいと思います。

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メルボルン事件(メルボルンじけん)の経緯や逮捕・釈放まで

それではまずは、メルボルン事件の発生した経緯や、日本人観光客の逮捕について見ていきたいと思います。

この事件が起きたのは1992年6月でしたが、日本人男性4名・女性3名の計7名の一行は、経由地のクアラルンプール(マレーシア)でスーツケースを盗まれ、チャーリーというガイドから代用品として別の新しいスーツケースが手渡されていました。

しかし、この新しいスーツケースには二重底の細工がなされており、その中にこそヘロインが隠されていたのです。

スーツケースの裏地から発見されたヘロインの量は、なんと13キロにも及んだと言います。

その後、一行は予定通りオーストラリアのメルボルン空港に到着しますが、入国審査においてこの旅行の企画者Aさんが不審人物であるとされ、グループ一行が拘束されました。

そして5名の日本人が逮捕される事になったのですが、全員が一貫して犯行を全面否認。

しかし、当地のマスコミではジャパニーズマフィアの犯行として大きく報道されました。

結局事件から約2年後、主犯格とされた旅行企画者Aさんに25年(後の控訴審で20年に減刑)、ヘロインの入ったスーツケースを持っていた4人(うち女性1名を含む。)に15年の判決が言い渡されました。

尚、逮捕された日本人5名の関係性などについては、以下の通りとなっています。

  • 旅行の企画者Aさん
  • Aさんの長兄・Bさん
  • Aさんの次兄・Cさん
  • Aさんの知人であり、旅行していた7名の最年長者・Dさん
  • Cさんの知人であり、唯一の女性逮捕者の本多千香さん

結局この事件で逮捕された方々は、オーストラリア・ビクトリア州の刑務所で服役した後、男性3名と女性1名が2002年に仮釈放され帰国、また2006年までに残りの1名も仮釈放され日本に帰国しました。

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メルボルン事件は冤罪だったのか? 複雑な事件の真相は?

前項の内容がこの事件の一連の流れだったのですが、逮捕者達の弁護団は新しいスーツケースを用意したマレーシアのガイドを疑い、

「観光客を運び屋に仕立て上げようとした事件という構図」

を主張しましたが、ガイドを証人として出廷させる事は出来ませんでした。

また逮捕・捜査から公判に至るまで、能力のある通訳人が付されず、発言の意図が正しく伝わらず十分な主張ができなかったなどの問題も指摘されました。

そのような理由から、当初はこの事件で逮捕された日本人5名は冤罪ではないか?と見る向きもあったようですが、その後さまざまな事実が明らかになり、どうやらそうとも言い切れないという見方がされているようです。

というのも、この事件で逮捕された5名のうち3名は犯人で、残りの2名は無罪であるという考え方が浮上しているのです。

その理由としては、以下のように言われています。

  • 主犯格として逮捕された、旅行の企画者Aさんは元暴力団員で公文書偽造、拳銃所持、向精神薬所持の前科がある。
  • Aさんとその兄Bさん、Cさんは確信犯で、逮捕前からスーツケースに麻薬が入っているのを知っていると思われる発言をしていた
  • ガイドもシンジケートの末端の組員で、マレーシアからオーストラリアに向かう際、高齢者のDさんと本田千香さんは無実だと漏らしていた

この他にも、多くの意見があるようですが、以下の書籍に詳細が書かれているようです。

レビューを読むだけでも、参考になるかと思われますので、興味のある方は是非お読みください。

麻薬の運び屋にされて

といったように、おそらく旅行企画者のAさんとその兄Bさん、Cさんは、麻薬組織による密輸作戦の駒として使われ、巻き添えとして無罪の高齢者Dさんと本田千香さんの二人が巻き込まれてしまったというのが、現在多くの方が唱える意見となっています。

また、この事件が発覚した当時、日本の外務省は、

相手国に対して内政干渉になるので、事態を見守るしかない

とし、救済措置を講じなかったようですが、事前に犯行を把握していて、あえて泳がせていたとの意見もあります。

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 本多千香(ほんだちか)さんの服役の様子や現在

前述したように、この事件では2人の方が冤罪で逮捕されてしまったと考えられているのですが、その内のひとりであり、唯一の女性逮捕者であった本多千香さんとは、どんな方だったのでしょうか?

本多さんは事件が起こる直前の1992年当時は、大宮のパブで働く36歳の女性だったそうです。

ある夜、パブの常連客であり旅行企画者の次兄だったCさんに、休暇でオーストラリアへツアー旅行に出かけないかと誘われ、承諾し、初の海外旅行を心待ちにしていたと言います。

そして、マレーシアを経由してメルボルンに到着した際に逮捕されてしまったのですが、その後、本多さんは何度も無罪を主張し続けました。

しかし通訳が不適切だったことや、経費削減のため5人の逮捕者は同時に裁判にかけられ、他の人が不利になるかもしれないため、裁判中は個人として証言台に立たないように勧められたことなどもあって、有罪が決定しました。

本多さんの刑務所暮らしは、まったく英語の分からないところから始まったと言います。

打ちひしがれ、パニック状態に陥った事もあったといい、真夜中に手首を切り自殺を図った事もあったそうです。

何とか一命を取りとめた本多さんは、

「神様が生かしてくれて、もっと人生の教訓を学ばせようとしている」

ことに気づいたと言います。

その後は英語を学び、オーストラリア文化にも慣れ、刑務所では人並み以上に働き、友人も出来ました。

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引用:http://chika.asia/chika.html

ある日刑務所の職員が本多さんに子猫をくれ、本多さんはその猫を「アイ」と名付けました。

それは本多さんのお母さんの名前であり、日本語の「愛」を意味していたそうです。

そして2002年に釈放された本多さんは、日本に強制送還させられました。

しかし10年半にも及ぶ刑務所暮らしは、新たな生活をスタートさせなければならない本多さんを不安にさせました。

36歳で逮捕され、出所した時には47歳になっていた本多さんですが、無実の方が11年近くにも及ぶ歳月を奪われた事を考えると、無念さを感じずにはいられません。

そして2017年現在、本多さんは61歳になられるようですが、帰国後は実名を公表し記者会見も行いました。

本多千香 現在

引用:http://ox-tv.jp/sys_hensei/p/index.aspx?pno=1470

また、本多さんの体験に基づく劇や書籍も発表されてきたようです。

さらに、獄中日記なども公開されています。

しかし現在においても、その冤罪はオーストラリア政府には正式には認められておらず、有罪という扱いになっています。

感想

という事で、メルボルン事件の真相や、冤罪と見られている本多千香さんの服役や現在に至るまでの活動など、探ってみました。

現在においても色んな説があり、完全な真相は明らかになっていない事件なのですが、多くの方が唱える意見としては、

  • 旅行企画者の男性と兄を含めた3名は、本当の犯人
  • 残りの2名の逮捕者は、事件に関与しておらず、冤罪だった

と考えられているようです。

現在では服役を終えられ、失われた時間は戻らないのですが、冤罪が真実だったのならば、せめて濡れ衣が晴らされる日が訪れて欲しいと感じましたし、今後同じような事案が起こらないためにも、問題点は解決されるべきだと思います。

また近年でも、日本人旅行者を狙った悪質な犯罪は多く発生していますので、海外旅行が当たり前になった現代の私達にもこの事件は他人事ではないですし、教訓として活かしていかなければならないのかも知れませんね。

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読者様のコメント

  1. k より:

    冤罪以前にあきらかな人種差別でしかない。
    絶対に許せない!
    それに、元暴力団だからといって、
    なぜ確たる証拠もなく、犯人だと決めつけるのか?ヘロインの袋に本人の指紋がついていたのか?本国に密輸するのでは、なく、なぜオーストラリアに?
    当時、日本人は、どこの国でもノーパスで税関を通れた。それを狙って、日本人のカバンに麻薬を勝手に入れて、後日ひったくる事件は、欧州でもよくあった。
    これは、あきらかな日本人への差別だ。
    しかも、北朝鮮の拉致事件に相当する。
    政府は、今からでも、オーストラリアに対し、名誉挽回と慰謝料請求、日本国民への謝罪、日本人への差別に対しての法整備を要求、国際社会に日本人を拉致、監禁したと認めさせるべきである。
    我々日本人は、クジラは、殺しても、
    オーストラリア原住民アボリジニを殺し、土地を奪い奴隷にして、子供を取り上げキリスト教に仕立てあげ、侵略皆殺しには、していない!