私達の食卓には欠かせない、重要な食材である「ニワトリの卵」。
あまりにも身近な存在すぎて、普段は気に止めないですが、スーパーなどでも、殻の白いものから赤いもの、黄身も黄色や赤色のものなど色んな種類がありますよね。
これらの違いの意味とは、一体何なのでしょうか?
7月14日放送の日本テレビ系「超問クイズ!」でも、
黒いエサを与えたニワトリの卵は、黄身も黒くなる?
という問題が出題されるようですが、
この記事では、そんなニワトリの卵の殻や、黄身の色の違いやその理由について、探ってみたいと思います。
卵の黄身 黒い餌を与えると黒くなる? 理由・原因は?
まずは、
黒いエサを与えたニワトリの卵は、黄身も黒くなるのか?
について、答えとその理由を見ていきたいと思います。
結論から言うと、黒い餌を与えたニワトリの卵は、黄身も黒くなるようです!
理由も単純で、ニワトリの卵は与えた餌が直接影響するからなんです。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) April 5, 2019
上記のツイートの画像は、飼料に黒色色素(スダンブラック)を0.1%添加したものを連続して給餌し、15日が経過した卵の黄身だそうですが、見事なまでに真っ黒な黄身(もはや黄身でもない?)が出来上がっています。
(参照サイト:花兄園)
詳しいメカニズムについては、上記の参照サイト様にて説明されていますが、ざっくり言うと、鶏の卵の黄身は鶏自身の体内の色素の影響を受けるようです。
(しかし、影響を受けるのはあくまで黄身であって、その後、黒い餌を与えたニワトリが産んだ卵から、黒いヒヨコが産まれたり、黒いニワトリに成長する事はないようです。ヒヨコの色は、親の遺伝子を受け継ぐとされています。)
このように、鶏の卵の黄身の色は飼料に色素を添加する事で操作出来、養鶏業界では実際にこのような手法を用いて、黄身の色をコントロールしているようです。
ちなみに黄身に赤みを付けるために使用される色素は、パプリカや唐辛子が多いとの事です。
また、黄色っぽいものは飼料はトウモロコシがメインで、白っぽいものは飼料にコメを与えているケースが多いようです。
そして一般的に黄身の色は、欧米では色の薄いものが好まれ、日本では濃いものが好まれる傾向があると言われています。
理由は、欧米では黄身の色が濃いものは、気持ち悪がられるそうですが、日本では色が濃いほど美味しくて、栄養価も高いというイメージを持つ方が多いからのようです。
では、黄身の色の違いによって、味や栄養価などに違いはあるのでしょうか?
次の項目で、ご説明したいと思います。
黄身の色の違いで、味や栄養価は変わる?
まずニワトリの卵の栄養価についてですが、黄身の色の違いをはじめ、殻の色の違いによっても、栄養価は変わりません。
「黄身の色が濃い=栄養が高い」という事はないのです。
また卵の味についても、黄身の色との関係性はないそうです。
という事で、黄身の色が濃いものの方が味や栄養価が良いというのは、事実ではないようですね。
しかし、これらはあくまでも同じ条件下で産まれた卵の、色の違いだけで比較した時の話で、もちろん栄養価の高いエサを与えられたり、良い環境で育ったニワトリの卵は、味も栄養価もともに、高くて良いものが産まれてくる事はあるようです。
鶏の卵の、殻の色が違う理由は?
さらに、ニワトリの卵には卵黄だけでなく、その殻にも色の違いがありますよね。
このニワトリの卵の殻の色が違う理由は、主には鶏種(卵を産む親鶏)の違いによる影響なんだそうです。
日本では白い殻の卵が主流ですが、これは「白色レグホン」や「ジュリア」と呼ばれる、白い羽の色をした鶏が産む卵です。
そして茶色い卵は、日本では「名古屋コーチン」に代表される、羽の色が茶色の鶏が産む卵なんだそうです。
そして、これらの卵の殻の色の違いによる、栄養価や品質の違いは基本的には無いとされています。
スーパーなどでは一般的に、茶色い卵の方が値段が高いですが、これは茶色の卵を産む鶏の方が白い卵を生む鶏より大食いでエサ代がかさむ事や、高級そうというイメージを利用した部分もあるようです。
まとめ
という事で、ニワトリの卵の、
- 黄身(卵黄)の色の違いや、その理由
- 卵の殻の色の違いや、その理由
- 黄身や殻の色の違いによる、味や栄養価の違い
などについて、探ってみました。
その結果、
- 黄身の色が違うのは、エサの色素による影響
- 卵の殻の色が違うのは、主に鶏種による影響
- 黄身と殻の色の差異による味や栄養価の違いは、基本的にはない
という事が分かりました。
ざっくりと言うと、
卵の殻や黄身の色は、濃い方が味や品質が良いというイメージは、実際の味や質とは関係はないようですね。
そして、鶏の卵の品質にとって本当に大切な事は、
与えられたエサの質や、鶏の育て方・環境だと言われています。
一般的には、栄養価の高いエサを食べ、ストレスの少ない環境で、手間隙をかけて大事に育てられたニワトリの方が、味や栄養価が高く、また大きくて濃厚な卵を産むとされています。
これから卵を購入する際は、値段や見た目だけにとらわれず、与えられた餌やニワトリが飼育されている環境などに着目してみると、質の良いものが手に入るかも知れませんね!
読者様のコメント
成長したら黒い鶏になるのですか
疑問 様
この度は「LIFES!」をご覧下さいまして、誠にありがとうございます。
当ブログ管理人の、ユーヤと申します。
ご質問頂きました「成長したら黒い鶏になるのか?」という事ですが、既にお調べされたかも知れませんが、当ブログの方でも調査してみましたので、ご報告させて頂きます。
その結果、結論から申し上げますと、
「黄身の色の違いによって、ひよこやその後、成長するニワトリの色に違いは生まれない」ようで、
「黒い黄身の卵から産まれたひよこが、黒いニワトリに成長する事はない」と思われます。
ちなみに、
白っぽいニワトリに育つひよこは黄色、
茶色のニワトリになるひよこは茶色、
黒っぽい鳥になるひよこは黒っぽい色、
をしているそうですが、ひよこの色は親の遺伝子を受け継ぐようで、黄身の色の影響を受ける訳ではないようです。
これらの情報は、以下の知恵袋の意見を参照させていただきました。
・https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1249318272?__ysp=44OL44Ov44OI44OqIOiJsiDpu4Touqs%3D
・https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1121009876?__ysp=44OL44Ov44OI44OqIOiJsiDpu4Touqs%3D
上記のような理由から、おそらくは「黒い黄身の卵から産まれたひよこが、黒いニワトリになる事はない」と思われます。
この度は、当ブログにご意見頂きまして、ありがとうございました。
機会が御座いましたら、今後もよろしくお願いいたします。
よくわかりました。スッキリしました。ありがとうございました。
疑問 様
こちらこそ、当ブログの記事をお読みいただきまして、ありがとうございました^^
機会があれば、またよろしくお願いいたします。