スマイリーキクチはヤンキーだった?それが中傷被害事件を受ける原因に?

ペ・ヨンジュンさんの物真似などで、一時期人気を博したお笑いタレントのスマイリーキクチさん

しかしプライベートの方では、不特定多数の人間によってインターネット上で誹謗・中傷を浴びた、通称「スマイリーキクチ中傷被害事件」と呼ばれる出来事の被害者となっていました。

キクチさんは、1988年11月~1989年1月の間に東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺人事件の犯行に関わったと、インターネット上で中傷を受けたのですが、一体どのような背景があったのでしょうか?

この記事では、そんなキクチさんが受けた中傷被害事件の真相について探ってみたいと思います。

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スマイリーキクチのプロフィール 生い立ちや出身など

それではまずは、スマイリーキクチさんの基本的なプロフィールや生い立ち、出身などについて見ていきたいと思います。


スマイリーキクチ

引用:http://www.zakzak.co.jp

スマイリーキクチ

本名      菊池 聡(きくち さとし)

生年月日    1972年1月16日(45歳)

出身地     東京都足立区北千住

血液型     O型

身長      170cm

最終学歴    体育専門学校

職業      お笑いタレント、俳優

活動期間    1993年~

旧コンビ    ナイトシフト(解散済)

事務所     太田プロダクション

趣味      格闘技、外車、古着コレクション

キクチさんは、東京都足立区北千住出身の現在45歳になります。

元々は芸能活動に関心はなかったそうですが、体育専門学校時代に友人と行ったパフォーマンスが評価され、芸人になるように薦められたことがきっかけで、1993年に専門学校時代の友人と「ナイトシフト」というお笑いコンビを結成します。

コンビでテレビへの出演も果たされますが、1年半ほどで相方が芸能界を引退しコンビは解散。

以降は、ピン芸人として活動されています。

「ボキャブラ天国」シリーズにも出演し、その頃から番組内で元ヤンであることを暴露され、以降は自身を弄った共演者を、笑顔で恫喝(どうかつ)するというひな壇ギャグを行うようになりました。

また2004年前後のヨン様ブームでは、ペ・ヨンジュンさんの真似をすることで仕事が増えたようです。

ちなみにプライベートの方では、2011年6月に、かねてから交際中だった一般女性と入籍し、2016年6月には第一子が誕生しているそうです。

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「女子高生コンクリート詰め事件」とは?

一方1988年の11月には、当時の日本中を震撼させる「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が起こりました。

この事件は、主に4人の未成年の少年(犯行当時)によって、当時17歳だった女子高生1人が誘拐された事から始まりました。

その後、少女は犯人の一人の自宅部屋に監禁され、度重なる強姦暴行などを加えられました。

その期間はなんと40日間にも及んだのですが、残念ながら少女は1989年の1月4日に殺害され、遺体はドラム缶にコンクリート詰めにされて遺棄されました。

その後少女の遺体は発見され、犯人達の一部が別の暴行事件やひったくり事件を起こして逮捕され、余罪などを追及された結果、他の犯人も逮捕されました。

wikipediaの記述を呼んでいても、読むのも耐えられないくらい残虐な内容なのですが、犯人グループの多くの出身地や犯行場所となったのが東京都の足立区綾瀬でした。

そしてこの犯人達の出身地や犯行場所、さらにその年代などが、スマイリーキクチさんが犯人として疑われる原因となっていったのでした。

スマイリーキクチが中傷被害を受けた理由は元ヤンキーだったから?

「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が起こった当時、キクチさんは16~17歳だったのですが、これは実際に逮捕された犯人グループのメンバー達と同年代でした。

さらにキクチさんは足立区出身で、こちらも前述のコンクリ事件の犯人と一致しています。

しかしこれだけなら勿論、他にも同じ条件に当てはまる人たちは沢山居た訳ですが、その後さらに、

スマイリーキクチは、昔は元ヤンキーだった

という情報がテレビで暴露されて、次第にキクチさんがコンクリ事件を犯した不良集団の一人として疑われ、1999年春頃からインターネット上の匿名掲示板などで、中傷の書き込みが現れるようになります。

さらに2005年には、元警視庁刑事で、テレビコメンテーターなどで活動していた北芝健さんが出版した著書『治安崩壊』の中で、「刑期を終え、社会に出てきた(コンクリ事件の)少年メンバー内に、お笑いコンビを組んで芸能界デビューした者が居た」という内容の記述をした事から、これを信じたネットユーザー達によって、キクチさんへの中傷はさらに続いていきました。

これには同事件の犯人たちが、当時未成年であったため匿名報道となり、犯人像が世間に知らされなかった事も影響しているようですが、ネット上では殺人事件の犯人を憎む者や犯行に興味のある者が、様々な手法で調べた犯人のプロフィールを載せて、世間に広めるなど犯人を糾弾する活動が存在したそうです。

これを受けたキクチさんは、

「事件現場の地域(綾瀬)は自分の生まれ育った地域(千住)からかなり離れており、成人式の時に1度行ったきりで土地勘が全くない。

1991年1月1日付けで東京都足立区民で成人を迎えた男子は6,334人で、足立区内の同世代なんてごまんといる」

と関与を否定しましたが、その後も、

「キクチはコンクリ事件のことをお笑いのネタにした」

「キクチはコンクリ事件に関与したにもかかわらず、反省もせずに芸能人として堂々とテレビに出続けている」

などと事実無根の書き込みも含め、誹謗中傷が、2ちゃんねるや、キクチさんの所属事務所・太田プロダクションの電子掲示板でもなされるようになりました。

中傷被害を受けて

初めのうちは、自身の「コンクリ事件関与説」がネットで囁かれている事を「あまりにもくだらない」と取り合わないつもりだったというキクチさんですが、その後も中傷は収まる事はありませんでした。

それどころか、次第にキクチさんのコンクリ事件関与説を信じるようになった視聴者から、テレビ局や番組・CMスポンサーなどに「殺人犯をテレビに出すな」といった抗議が増えるようになっていったそうです。

キクチさんもその後、警察署へ相談に行くなどしますが、当時の状況では中傷の書き込みを行った人物の特定や立件は困難でした。

キクチさんは2008年1月に、

ネットでさんざん嫌な思いをしたが、ブログで自分の言葉を発信すれば、『殺人犯スマイリーキクチ』の汚名を晴らせる

と考え、ブログを開設しました。

しかし、ブログ開設直後からブログのコメント欄にはキクチさんをコンクリ事件の犯人扱いする書き込みが殺到。

さらにそれは、mixiのファンサークルや、ウィキペディアのキクチさんやそれに関連するページ、事件と全く関連のない内容(盲導犬、大学のサークル、ピアノの発表会)のサイトの掲示板にまで及んでいきました。

また、前述した北芝健さんの著書『治安崩壊』を呼んだキクチさんは、中傷犯たちがコンクリ事件関与説を本気で信じていることに気付き、襲撃されることを懸念して仕事仲間や知人との付き合いを減らし、仕事後はすぐに帰宅したり、恋人と頻繁に連絡を取り合って一緒に帰宅するなど、身辺の安全を気にするようになっていったと言います。

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警察への再相談 コンクリ事件とは無関係だと証明

そんなキクチさんでしたが、警察への再相談を決意し、2008年4月から警視庁ハイテク犯罪対策捜査センターなどに相談したと言いますが、軽くあしらわれ、真剣に取り合ってもらえなかったそうです。

しかし同年8月に、キクチさんは中野署の刑事課に赴くと、紹介された組織犯罪対策課の男性刑事はネット犯罪に詳しく、真摯な対応をしてくれます。

そして所轄に連絡し、コンクリ事件に関する資料を取り寄せ、犯人グループやその仲間に「きくち(菊池・菊地)」という名前がないこと、出所後に芸能界入りした者が犯人にいなかったことを確認し、ようやくキクチさんとコンクリ事件が無関係であることが証明されたのでした。

その後、キクチさんは警察の助言を受け、8月15日付のブログ記事において、改めてコンクリ事件との関連を否定。

さらに、その後も誹謗中傷を行う者への刑事告訴を警告し、それでも誹謗中傷の書き込みをする者に対しては、強制捜査権を持つ警察が、ネットの発信記録から発信者を特定して検挙することとなりました。

警告後も中傷したユーザーが、一斉摘発される

そして、警告後も中傷コメントを書き込んだ中傷犯が2008年9月から2009年1月までに19人検挙されました。

中傷犯達の居住地は、関東のみならず宮城県や滋賀県、大阪府、さらに北は北海道から最南は大分県まで全国区に及んでいたことが判明しました。

犯人達の半数近くが30代後半で、最年少は17歳から最年長は47歳、男性も女性も含まれ、精神の病の可能性がある者も4分の1近く居たものの、妊婦や会社員、娘を持つ父親まで居たそうです。

そしてこの中傷犯たちは、実際のコンクリ事件とは何の関係もなく、キクチさんとも中傷犯同士とも面識はなかったそうです。

その後の取調べによって、面白半分で書き込んだ1人を除き、犯人のほとんどがコンクリ事件関与説を信じていたようです。

しかし犯人達は、

「ネットに騙された」、「本に騙された」、「仕事、人間関係など私生活で辛いことがありムシャクシャしていた」、「離婚して辛かった。キクチはただ中傷されただけで、自分のほうが辛い」

などと、責任をなすりつけ、被害者意識をあらわにしたと言います。

このうちの何人かは、取調べ中、自分が起こした中傷や脅迫を反省し、キクチさんへの謝罪を申し出ましたが、実際にその後、キクチさんの事務所へ本人宛ての謝罪文を送った者はいなかったそうです。

その後の2009年頃からは、テレビ、新聞、スポーツ紙など複数のメディアで、キクチさんのネット中傷被害が大きく報じられるようになります。

この頃は、同じくネットの中傷によって韓国の芸能人が相次いで自殺していた時期で、「日本でも起こりうる深刻な問題」と捉えられ、取り上げられたのでした。

これらの影響で、キクチさんへの中傷はピーク時に比べて大きく減少していきました。

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スマイリーキクチの今 現在でも中傷は完全にはなくなっていない

上記のような経緯を経て、現在では中傷の数は減ったものの、一部の掲示板では、未だにキクチさんへの中傷や脅迫が散見されているようです。

しかしキクチさんは、刑事案件に至るほどの中傷書き込みは少なくなったことや、自著の出版に伴い自身の中傷被害への関心が高まったことから、

「犯人たちから謝罪をもらえなくても、自分の無実を信じる人が増えた以上は一区切りをつけて前進しよう」

と考えるようになったそうです。

そして、そんなキクチさんの体験に関心を持った会社や、企業から講演の依頼が来るようになり、以前は消極的だったマスコミからの取材も受け始め、自らの潔白を証明する機会や、その経験をネット社会に役立たせる機会も増えた一方、自身への中傷が再燃することも懸念していると語っています。

実際に2017年になっても、再びキクチさんのブログのコメント欄には殺害予告が書き込まれ、事務所との相談の結果、同年3月のNHKの番組への生出演を自粛することになるなど、現在でも完全な解決を達成していない問題となっています。

感想

という事で、お笑いタレント・スマイリーキクチさんが受けた中傷被害事件について、その経緯や現在などをご紹介させて頂きました。

さまざまな問題を抱えた事案だと思いますが、インターネットが普及し、多くの情報が素早く共有出来る時代になったからこそ、見る方も、そして書く方もモラルを持った行動が求められるのかなと感じました。

 

スマイリーキクチさんの濡れ衣が、完全に晴らされる日が来ることを願っていますし、便利さを有意義に使いこなせる社会であって欲しいですね。

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