アブルバジャンダルの現在や家族[ツリーマン] 術後の画像や妻と子は?

アブルバジャンダルの現在や家族[ツリーマン] 術後の画像や妻と子は?

手足などに樹木の皮のような巨大なイボが生じる奇病・ツリーマン病をご存知でしょうか?

今年の初め頃にバングラディシュのサハナ・カトゥンさんという10才の少女が、この病気を女性で初めて発症させた事が話題になりました。

そしてこのツリーマン病は、現在までに確認されているのは世界でも4人という非常に稀な病気で、また現代の医学では根治が不可能と言われている、厄介な病気なのだそうです。

そしてそんな大病のツリーマン病を発症された、世界でも数少ない患者の一人である、アブル・バジャンダルさんというバングラディシュの男性が、今年の初頭に通産16回にも及ぶ切除手術の末に、見事にイボの除去に成功したというニュースが報じられました。

今回はそんなアブルバジャンダルさんの現在の様子や、術後の画像、また奥さんやお子さんなどの家族について、調査していきたいと思います。

アブル・バジャンダルさんのプロフィール バングラディシュのツリーマン

それではまずは簡単に、アブル・バジャンダルさんのプロフィールからご紹介したいと思います。

アブル・バジャンダル

年齢       27歳

国籍       バングラディシュ

病気       疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひはついくいじょうしょう)

アブルさんは現在27歳になられる、バングラディシュ人の男性になります。

奥さんと、3歳になる娘さんの3人で暮らす、ごく普通の家庭の父親でした。

アブルさんは元々は、人力車の運転手として働かれていたようですが、ツリーマン病の発症と進行によって仕事も辞めざるをえなくなり、遂にはご自分のお子さんを抱くことさえも、出来ない状態にまでなってしまいました。

ツリーマン症候群とは?

ここで、ツリーマン症候群とはどういう病気なのかについて、簡単にご説明したいと思います。

この病気の正式名称は疣贅状表皮発育異常症(ゆうぜいじょうひょうひはついくいじょうしょう)という病名で、ツリーマン症候群、樹木男症候群、ツリーマン病などとも呼ばれています。

ツリーマン症候群は、ヒトパピローマウイルス(HPV5型・8型)の感染によって、小児期から顔面や体幹に*癜風(でんぷう)や、*扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)様の皮疹が多発し、徐々に全身に拡大する疾患とされています。

*癜風(でんぷう)…癜風菌(マラセチア・ファーファー)による皮膚の真菌症

*扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)…平べったい形をしたイボ

この病気の原因は遺伝子異常によるものである事は分かっているようですが、発症の詳しいメカニズムなどは不明な点も多く、現代の医学では根治は不可能と言われているようです。

そしてこのツリーマン病の恐ろしい特徴として、イボが太陽光を浴びると活性化し、ガン化する危険性が高い事、また外科的に切除しても年月の経過と共に、再びイボが生えてきてしまうケースが多い事などが挙げられ、とても厄介な病気となっています。

*詳細は、↓の記事をご参照して頂けると有り難いです。

ツリーマン症候群(樹木男症候群)とは?日本人は?原因や症状,治療法は?
手足などに木の皮のような巨大なイボが生じる、「ツリーマン(樹木男)症候群」と呼ばれる稀な遺伝性の皮膚病を、バングラデシュの少女が、女性として...

アブルバジャンダルさんのツリーマン病の発症の経緯

そんなアブルさんのイボが出来はじめたのは、今から十年以上も前のアブルさんが10代の頃からだそうですが、5年前あたりから急激にイボが広がり始めたそうです。

「当初、害はないと考えていた」と、ご自身のイボについてアブルさんは語っていたそうですが、やがてイボはアブルさんの手を完全に覆ってしまい、5キロもの重さに達するまでに成長してしまいました。

そしてアブル・バジャンダルさんは、昨年の2月からそんな大きく成長したイボを除去する手術を受ける事を決意されたのですが、その時には、

「両手に2~3インチ(5~8センチ)のイボが数十個できている。足にも小さいこぶがいくつかある。」

状態だったそうです。

プロフィール欄に掲載した写真を見て頂ければお分かりかと思いますが、とても仕事をする事は不可能な状態ですし、日常生活全般において支障を来たすほどの状態だったと思われますね。

アブルバジャンダルさんの手術とイボ除去後の画像

そして遂にアブルバジャンダルさんは、昨年2月からイボの切除手術を受け始め、なんと16回にも及ぶ手術の末に、無事にイボの除去に成功されたそうです。

そんな手術後のアブルバジャンダルさんの姿が、以下になります。

見事にイボの除去に成功されていますが、この報道があったのが今年の1月の事で、その時の報道では30日以内にも退院の見込みとされていました。

このように娘さんを抱く事も、出来るようになったようです。

治療に当たったダッカ医科大学病院の形成外科部門に所属するサマンタ・ラール・セン(SamantaLal Sen)氏は、このアブルバジャンダルさんの回復ぶりは「医学の歴史における画期的出来事」と、その意義を強調されているそうです。

無料で一連の治療を受け、同病院のベッドで取材を受けたアブル・バジャンダルさんは、かつてのご自身の状況を、

「耐え難いものだった」

と話し、また、

「自分の手で子どもを抱けるようになるとは思っていなかった」

「今ではずいぶん気分もよくなり、膝に娘を乗せて一緒に遊ぶこともできる。家に帰るのが待ちきれない」

と述べれていたそうです。

ひとまずは無事に手術が成功して良かったですね^^

アブルバジャンダルさんの家族 妻や子など

またアブルさんには奥さんと3歳の娘さんが居らっしゃるのですが、奥さんはハリマ・カトゥン(Halima Khatun)さんという方で、娘さんはタヒラ(Tahira)ちゃんとおっしゃるそうです。

そんなアブルさんご一家の姿が、以下になります。

ご覧の通り、見事に樹木のようなイボは除去され、アブルさんを含めたご家族の幸せそうな姿が印象的ですね^^

またアブルさんは現在、世界各地の慈善団体から寄付を受けて小企業を設立する予定だとの事です。

さらに、

「私は娘を育てることがとても心配だった」

「呪いが再び戻らないことを願っている」

と、イボの除去手術を振り返っているようです。

アブル・バジャンダルさんの再発の可能性は?

上記の手術が完了したのが今年の1月時点で、その後アブルさんのイボが再発したという情報は報道されていませんので、現在の所は再発はしていなのではないかと思われます。

しかしツリーマン症候群の特徴のひとつに、イボを切除してもまた同じ部位から発生してしまい、場合によってはより悪化するという事がありますので、今後も安心は出来ないのかなと思われます。

今回アブルさんの治療に当たられたダッカ医科大学病院のセン医師によると、「イボが再発しなければ世界初となるツリーマン病の完治例になる」との事ですので、アブルさんのためにも、ツリーマン病治療の確立のためにも、このまま無事にイボが再発しない事を願いたいですね。

まとめ

という事で、世界でも稀に見る奇病であるツリーマン病に罹られた、バングラディシュのアブル・バジャンダルさんについて、発症の経緯から手術の経過、また術後の姿などご紹介させていただきました。

アブルさんを通して、私達が当たり前のように感じている普通の生活が、実はとても恵まれている事や、五体満足に生きている事の有り難みが感じられた気がしました。

また今後もこのツリーマン病を発症する方が現れる可能性は十分にありますし、バングラデシュの10歳の少女・サハナ・カトゥンさんの今後も心配されますよね。

こういった大病に罹られた方々が苦労せずに暮らせるような世界であって欲しいと思いますし、医学の進歩によって出来るだけ早期に、治療法が確立されていく事を願っています。

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