最近でもないですが、ホント中国製や東南アジアを筆頭に気になるギターブランドが沢山出てきてます♪
この前なんか、ルーマニア製のクラシックギター買ったはいいけど、結局鳴ってくれなくて手放しましたw!激安の総単板でしたが、まぁ面白い音はしてたし楽しかったからいっか♪
話しが逸れましたが早速本日の話題、「アコースティックギター弾き比べラウンドショルダー編 J45 or RAJ126」、行ってみましょー!
尚、今回の比較環境は筆者が手持ちのRAJ126と、楽器屋&友人のJ45を2回ほど試奏してのものです、耳は確かな方だと思いますが信憑性については自己判断でお願いいたします・・。
目次
USA vs CHINA! アコギ比較第2弾、J45?or RAJ126編♪
ざっくりスペックを比較!
個人的主観を交える前に、まずは両者のスペックからざっくり見ていきましょう♪
GIBSON J45 スタンダード
- TOP ソリッドシトカスプルース
- SIDE&BACK ソリッドマホガニー
- NECK マホガニー
- NECKスケール 628.6mm
- NECK幅 43.8mm
- ブリッジ ロースウッド
- 指板 ローズウッド
- ブレーシング スキャロップドブレーシング
- 塗装 ラッカー
RECORDINGKING RAJ126
- TOP ソリッドAAグレードシトカスプルース
- SIDE&BACK ソリッドアフリカンマホガニー
- NECK マホガニー
- NECKスケール 645.2mm
- NECK幅 43mm
- ブリッジ ローズウッド
- 指板 ローズウッド
- ブレーシング スキャロップドフォワードXブレーシング
- 塗装 ポリウレタン
主にネックの長さと塗装剤が違うようですね・・。
後はマホガニー材の産地もか・・、アフリカンマホは安いけどどうなんだろう・・?
今記憶と照らしながら色々検索してみると、今のJ45のスタンダードってスキャロップドブレーシングなんですね!てっきりノンスキャロップだと思っていたので、次項でスキャロップとノンスキャロップの解説書いちゃってましたw。もったいないのでそのまま載せときますネ♪興味なければ読み飛ばしてください。
おまけ:そもそもスキャロップって何よ?
スキャロップという言葉には「えぐれ」という意味があるらしく、スキャロップドブレーシング等と書かれていた場合、直訳すると「えぐられた力木」となり、つまりはブレーシングが削られている事を意味しています。
ブレーシングとはトップ板裏に取り付けられた補強材で、通常X状にクロスさせて取り付けられています。直方体の角材のようなものです。
この角材をまるでU字溝のように内側を削る訳ですが、削られる事によってその角材の強度は落ちる反面、トップ板裏に取り付けた時に本来の振動を妨げる役割も軽減され結果的に「鳴り」は大きくなるという訳です。
またこのX状のブレーシングをネック側にずらす(フォワードシフティッド)事でもトップ板の強度は落ちる反面、音は大きくなるようです。
以上のような事がアコースティックギターに於けるスキャロップの持つ意味となります。
実際の両者を実体験から比較
ギブソンJ45のレビューなんかはネット上に腐るほどある訳でして、私が今更語る事でもないのかなと思いますが、レコキンの方は国内流通が少ないのでそういったギターをご検討の方のご参考になるように書きたいと思います♪(一部サウンドハウスさんを主体として扱ってますね 2016.8現在)
では重要と思われる項目に分けて書いていきます。
音量 RAJ126の勝ち!! えっ!?と思われるかもしれませんが、少なくとも私が弾いた2本のJ45と、手持ちのRAJ126ではこういう結果になりました・・。RAJ126は激鳴りですね、J45はなんといいますか・・、普通なんですよね。
音質 これは音量にも関係してるんですが、互角ですかね~、J45はビックリするくらいクセがなかったです!昆布だしのみのラーメンかよ!ってくらい。
RAJ126の方は音量もデカイし、ヴィンテージのギブソンのようなジャキジャキな音とはいかなくても、バランス良く綺麗に鳴ってくれてます。
まあJ45も音質って考えると綺麗だったからこれは引き分け!
造りや弾き易さ これはJ45の方が優れてますかね。カタログ上ではJ45の方がネック幅は広いんですが、たぶん実寸はRAJ126の方が有ると思いますね・・。まぁ私の手は小さめなんですがそれでも両者ストレスなく弾けると思います。
あとは塗装が違うので若干J45の方が軽かったです、RAJ126は細かな所の仕上げは多少粗い気がします。
耐久性・安心度 これもJ45に軍配が上がりそうですね。
たまたまかもしれませんが、手持ちのRAJ126は購入1年足らずでメッチャ逆反りしました><!
私は使わないときは弦を緩める派なんですが、普通に自分で修理出来ないくらい音が詰まっちゃいましたね・・。
まあどっちもデリケートな造りだと思いますので、長く愛用されるのでしたら、それなりのケアは必須でしょうね。
まとめ
上述した事を総評いたしますと、チャイナ製RAJ126もアメリカ製J45に負けてないな!と思いますね。
ボディ形状も使用材も似通った両者ですが、たまたま私の弾いた個体がそうだったのかもしれませんが、J45はイメージの割りにはおしとやかな(J45ファンの方々すみません、イチ個人の主観ですご容赦ください><!)印象を受けましたね。
勿論それでも綺麗でバランスの取れたいい音だったのは間違い有りませんが!
RAJ126はネック幅やら耐久性やら決して100%満足のいくギターだとは思いませんが、弾き方に素直に鳴る、そしてマホガニーの持つ周波帯がローズウッドより上手く歌にハマッてくれて、バッキングとしてはとても心地よいギターだなと感じております。
今、新品でJ45っていくらくらいだ?多分20万は下らないよな・・、
RAJ126は海外からの取り寄せになるとして、送料込みで7万強くらいか・・。
両者の価格差およそ3倍か・・!
じゃあRAJ126にしよっ、ポチ♪
こんな買い方危なすぎておすすめ出来ませんが(筆者は何回も失敗してきましたw)、この2本以外にも最近はeastmanやblueridgeなどといった沢山のメーカーが似たようなタイプのギターを発売していますので、もしお近くの楽器店などで見つけた場合には試奏など試してみてくださいネ♪
思わぬ素敵な出会いがあるかもしれませんよ!