エステル(19歳女性)がヘアカラーでアレルギーに|顔や頭の腫れはPPDが原因[フランス]

エステル(19歳女性)がヘアカラーでアレルギーに|顔や頭の腫れはPPDが原因[フランス]

フランス・パリの郊外に住む19歳の女子学生・エステルさんが、2018年11月に市販のヘアカラーで染髪を行ったところ、アレルギー症状によって顔と頭が肥大化するという事故が発生しました。

エステルさんのお母さんがフェイスブックでその時の写真を公開したところ、あまりにも深刻な姿だったことから話題となっていたようです。

この記事では、エステルさんの顔や頭部が肥大化した経緯や原因などについて、お伝えしたいと思います。

※本記事の一部では、海外サイトや医学的な記事を参照しています。万が一、情報に不備があった際はご容赦くださいませ。

パリ郊外在住の19歳女性・エステルが染髪剤でアレルギー反応 顔や頭が2日で2倍の大きさに?

それではまずは初めに、今回のエステルさんの、ヘアカラーのアレルギー反応による事故の経緯からご説明したいと思います。

2018年11月16日・金曜日

エステルさんが問題のヘアカラーを行ったのは、2018年の11月16日の金曜日だったそうです。

スーパーで有名ブランドのヘアカラーを購入したエステルさんは、過去にも染髪剤で軽度のアレルギー反応が出たことがあったため、事前にパッチテストを行いました。

しかし、製品が推奨する48時間という時間を守らず、30分という僅かなテスト時間で染髪を開始。

金髪からブルネットに髪色を変えたエステルさんは、数時間後、頭皮に痒みと腫れを覚えたため、薬剤師に抗ヒスタミン剤と痒み止めクリームを勧められ、使用したようです。

2018年11月18日・日曜日

しかし日曜日の朝になっても、エステルさんの頭は腫れたままで、鏡に写った自分の姿を見て、

電球のような頭の形

だと感じたと言います。

エステルさんは、お母さんと一緒に緊急治療室に行きました。

一部の報道では、この時のエステルさんの頭の大きさは約2倍にまで肥大していたと言われていましたが、実際の頭囲も普段の56㎝から63㎝まで大きくなっていました。

原因は、多くの染髪剤に含まれているパラフェニレンジアミン(PPD)という物質に対するアレルギー反応でした。

エステルさんは緊急治療室で、コルチコステロイドと抗ヒスタミン薬の注入を受けましたが、大きくなった頭は戻りません。

さらに、エステルさんは舌が腫れ、呼吸も困難な状態になっていたそうです。

↓の写真や動画には、ヘアカラーする前後のエステルさんの一連の姿が収められています。

エステルさんとお母さんは、クレテイユ(パリ南東の都市)のモンドル病院へ行き、アドレナリンを注射され一晩入院したそうです。

そして、エステルさんは無事に回復し、事故発生から10日後には↓のような姿で地元紙・LeParisianのインタビューに答えていました。

既に、この事故当時のエステルさんの写真やコメントは、SNS上で公開されていないようですが、エステルさんは通常の顔を取り戻し、後遺症もないそうです。

エステルがフェイスブックに写真やコメントを投稿した理由

エステルさんは、この事故に遭ったことについて、

私はほとんど死にかけました。他の人には起こってほしくありません。

といった発言をしていたようです。

お母さんのフェイスブックに肥大化した頭の写真を投稿した理由は、市販されている染髪剤の90%に含まれる高アレルギー製品であるPPDに対して、使用する人達に警告するためだったそうです。

エステルさんは自身のパッチテストのミスを認めているそうですが、お母さんは重大な事故を引き起こす恐れもあるため、パッケージの小さな書き方に対し「警告はより明確であるべき」といった発言をされていたようです。

(本段落の情報参照元:leparisien.frfrancetvinfo.frjapan.techinsight.jpfront-row.jp、など)

パラフェニレンジアミン(PPD)のアレルギーの怖さ

続いては、今回のエステルさんも被害にあったパラフェニレンジアミン(PPD)のアレルギーの怖さについて見ていきたいと思います。

パラフェニレンジアミンとは、染毛剤の中で最も多く使用されている、酸化型の永久染毛剤(通常のヘアカラー)の主成分で、染毛力に優れていることから頻用されています。

しかし、この物質はアレルギー症状が出やすいと言われています。

ヘアカラーによるかぶれについては、一次刺激性接触皮膚炎アレルギー性接触皮膚炎の2種類に分類されています。

前者は、カラーリングをした時の体調などによって痒みや痛みを伴って生じる皮膚炎で、アレルギーとは無関係です。

後者は、薬剤に含まれるジアミン(パラフェニレンジアミンなど)が原因で起こり、染毛後、24時間〜48時間後に反応のピークが訪れることが特徴的で、塗布した部分のみならず、顔や首など周囲にも痒みや赤み、腫れなどの症状が現れるそうです。

このアレルギー症状は、それまで問題なくヘアカラーをしていた人でも、ある日突然発症することがあると言われています。

アレルギーは一度出ると、次は同じ物質にさらに反応することから、我慢して染め続けると“アナキラフィシーショック”などの重症になる恐れもあります。

そして、ジアミンアレルギーはひどくなるとエステルさんのように、顔全体がはれたり、皮膚炎の拡大、呼吸困難などを引き起こすこともあるそうです。

こうしたことから、事前のパッチテストが大切で、もしアレルギーが出た場合はヘアカラーをやめ、パラフェニレンジアミンを使用していない薬剤に変えることなどが勧められているようです。

(詳しくは左記記事などをご参照ください。:n-stream.jpwatanabe-yusuke.comstyle.nikkei.com

さらに、パラフェニレンジアミンは発がんリスクも問題視されています。

しかし、この物質を含まない非酸化型の永久染毛剤には、色調が限られパーマがかかりにくくなるといった問題もあるようです。

ヘアカラーには強い毒性を持つ物質が何種類も含まれており、過去には毛染めをした直後に容態が急変し、亡くなった例もあります。

・当時17歳だったイギリスの少女・タバサさんがヘアカラー直後に死亡した記事

上記の記事では、警察は死因はまだ不明としていましたが、パラフェニレンジアミンによるアレルギーが原因ではないかと報じていたようです。

(本段落の情報参照元:kazukikishi.comresearch.johas.go.jphimito.comn-stream.jpwatanabe-yusuke.comstyle.nikkei.com、など)

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まとめ

私達が普段、何気ない気持ちで使用しているヘアカラーに含まれる成分の、恐ろしいアレルギーについてご紹介させて頂きました。

その手軽さ故に、安全を軽視したり強引な使用方法を取りがちですが、下手をすると命の危険に関わる可能性が、使用する全ての人にあり得るということのようですね。

多々ある病気やアレルギーなど、全てに注意を払いながら暮らしていくことは難しいですが、こうした危険性を頭の片隅にでもとどめておきたいものです。