劇団四季の人気ミュージカル「キャッツ」の関係者内で、パワハラとそれを受けた自殺未遂が起きていたと9月6日発売の「週刊文春」が報じています。
同誌によりますと、自殺未遂を起こした俳優さんはIさん(27)で、その原因はスーパーバイザーの加藤敬二(かとうけいじ)氏(56)による”パワハラ指導”だったと言います。
この記事では、Iさんの具体的な特定や加藤敬二氏がどういった人物かなどについて、調べてみたいと思います。
目次
劇団四季でパワハラを受けた俳優・Iさん(27)は、一色龍次郎さんか
まずは、自殺未遂を起こされた俳優・Iさんについてですが、週刊文春では以下のように報じられています。
~前略~
マンション5階から四季の人気俳優Iさん(27)が飛び降り自殺を図ったことが、「週刊文春」の取材でわかった。
Iさんは、四季の超人気ミュージカル「キャッツ」で、主役級キャスト“マジック猫”ミストフェリーズ役に抜擢されていた。
「I君は次第に、加藤氏から罵倒されたり、無視されたりするようになっていきました。今年8月から始まった東京公演のミストフェリーズ役からも外されています」(四季関係者)
抜粋引用:週刊文春
つまり、Iさんは現在27歳で、ミュージカル「キャッツ」の主役級キャスト・ミストフェリーズ役に抜擢されていたものの、今年8月からの東京公演では同役を外されているという事になるようです。
という事で、「キャッツ」の過去のキャストなどを調べていくと、一色龍次郎(いっしきりゅうじろう)さんという方が条件に当てはまる事が分かりました。
一色龍次郎(いっしきりゅうじろう)さんのプロフィール
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) February 17, 2020
一色 龍次郎(いっしき りゅうじろう)
本名 一色元朝
生年月日 1990年9月20日(27歳)
出身地 愛媛県東予市(現西条市)
血液型 A型
職業 俳優
活動期間 2011年~
事務所 劇団四季
<主な作品>
- 『キャッツ』(ミストフェリーズ役)
参照:wikipedia
wikipediaによりますと、一色さんはダンスオブハーツというプロのミュージカル養成スクールを経て、2010年に劇団四季研究生オーディションに合格し、2011年4月に入所。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) February 17, 2020
↑ダンスオブハーツHPに掲載されている、一色龍次郎さんのコメント。歌やダンスに対する気持ちが伝わってきます。
入所翌月の5月には、自由劇場で上演された「ジーザス・クライスト・スーパースター」の大八車・人力車役で初舞台に出演。
その後も、毎年コンスタントに舞台に出演し(参照:http://mirori223.blog103.fc2.com/)、2016年1月27日には、北海道四季劇場で上演されたキャッツでミストフェリーズ役デビュー。
ミストフェリーズとは
ミスター・ミストフェリーズ(Mr. Mistoffelees)と紹介される通称ミストは、若いオス猫である。?
閃光を伴う爆発を生じさせたりする魔術を使うことができる。ミストフェリーズの代名詞ともいえるダンスは、「魔法のターン(The Conjuring Turn)」とも呼ばれ、約25回の片足連続回転である。?
さらに同年7月16日に開幕したキャッツ大阪公演では、開幕キャストとしてミストフェリーズ役に抜擢されたとの事です。
しかし、現在のキャッツのキャスト情報を見ると、ミストフェリーズ役は松出直也さんという方に変わっています。
という事で、27歳という年齢、「I」というイニシャル、過去にミストフェリーズ役を演じていた、という週刊文春の報道にピッタリ当てはまる事から、パワハラによって自殺未遂を起こされた俳優は、一色龍次郎さんである可能性が高いと思われます。
また、マンション5階から飛び降りを図ったという報道ですが、相当な高所である事から現在の容態なども心配されるところです。
ざっとネットを見た限りでは、一色さんのSNSは見当たりませんでしたが、詳細が判明した際は、追記させて頂きたいと思います。
【一色さんの容態や、パワハラに関する関連記事】
スーパーバイザーの加藤敬二(かとうけいじ)氏とは?
また、劇団四季のスーパーバイザーとされる加藤敬二さんについても、経歴などを見ていきたいと思います。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) February 17, 2020
加藤 敬二(かとう けいじ)
生年月日 1962年3月7日(56歳)
出身地 石川県金沢市
血液型 A型
職業 ミュージカル俳優
事務所 劇団四季
参照:wikipedia
加藤敬二さんは、石川県出身の現在56歳になるミュージカル俳優だそうです。
両親や兄も奇術師(マジシャン)という家庭に育ち、9歳の時に両親の助手として初舞台に。
16歳から金沢市内のダンススタジオでレッスンを始め、1981年に上京。
その後も、ダンススタジオに入所し更にレッスンに励み、数多くの舞台を踏み、松田聖子さんや小泉今日子さんなどのコンサートや、「NHK紅白歌合戦」などにもダンサーとして出演したことがあるそうです。
1984年には、劇団四季の「キャッツ」オーディションに合格し、同作のミストフェリーズ役でデビュー。
1989年、自ら主演を果たした「ユタと不思議な仲間たち」では、振付を担当。
以降、多くの作品で振付を担当しているとのこと。
また、「青い鳥(童話)」、「劇団四季 ソング&ダンス55ステップス」では振付の他、構成・演出も担当。
↑の動画は、加藤さんが過去に、NHKの情報番組「スタジオパークからこんにちは」に出演した際の映像だそうですが、インタビューや若い頃、加藤さん自身が演じたミストフェリーズに、指導の様子などが見れます。
実際の加藤さんの姿を見ていると、一見、柔和で親しみやすそうな印象を受けますが、舞台や指導にはとても厳しい方のようで(動画4:58~6:00参照)、「ダメなものはダメ」とバシッと言うなど、団員さんは逆にそれが有難いなどともコメントしていました。
ちなみに奥さんは、元劇団四季の女優である山崎佳美さんという方だそうです。
山崎佳美(やまざきよしみ)
18歳で劇団四季に参加。
「人間になりたがった猫」で初舞台を踏む。
「CATS」 グリドルボーン、ジェミマ。「コーラスライン」 ヴァル、ディアナ。「ウエスト・サイド・ストーリー」 アニタ。「クレイジー・フォー・ユー」 ポリー・ベーカー。「ユタと不思議な仲間たち」 座敷わらしダンジャ。「李香蘭」 川島 芳子 等
圧倒的な歌唱力と繊細かつ人間味あふれる演技力で数々の主役、メインキャストを務め、常に高い評価を得て来た。
1998年劇団四季退団。現在は、グループ「パンドラBOX」 を率いて音楽活動をするかたわらソロの公演も行っている。
という事で、加藤さんは過去に実際にミュージカル俳優として活躍した経験があり、またIさんが演じたミストフェリーズ役を演じたこともあるため、尚さら同役への思い入れは強いのかも知れませんね。
また、ミュージカルに対してはとても強い情熱をお持ちの方で、それが厳しい指導などにも繋がっているようで、今回の事故に影響を及ぼした可能性も考えられるかも知れません。
加藤敬二氏の俳優・Iさんへのパワハラとは? 飛び降りの状況や劇団四季の対応など
加藤さんとIさんの具体的な関係や、飛び降り時の状況、劇団四季の対応など、一連の出来事の詳細については、9月6日発売の週刊文春に記載されていますが、同誌発売前の現時点で判明している情報は以下の通りです。(本記事は、同誌発売前日の速報を基に記述しています。)
「I君は次第に、加藤氏から罵倒されたり、無視されたりするようになっていきました。今年8月から始まった東京公演のミストフェリーズ役からも外されています」(四季関係者)
引用:週刊文春
「俳優が、高所から落下したことは事実です。事故があったことを重大なことだと受け止め、事実関係や発生原因の究明を行い、再発を防止していくために、社外監査役を委員長とする調査委員会を立ち上げ、調査を依頼しました。(加藤氏のパワハラについては)調査結果には個人情報のみならず、関係者のプライベートに関わる内容も少なからず含まれています。そのため、調査の内容に関わることはお答えいたしかねます」(劇団四季広報宣伝部の週刊文春の取材への回答)
引用:週刊文春
上記の記載が事実なら、指導者の加藤さんとIさんはウマが合わなかったのかも知れませんが、罵倒や無視、配役の変更などは、加藤さんの立場だからこそ出来ることで、地位を利用したパワハラと疑われるのもやむを得ないのかも知れませんね。
パワハラ疑惑について、現時点で劇団四季側は詳細は話せないと回答しているようですが、今後はIさんの現状なども含め、劇団四季や加藤さん本人の口から説明が求められそうですね。
一連の出来事の詳細については、以下の記事にまとめています。
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