3月に入り、少しずつ春の気配が訪れてきましたが、そうなると楽しみになってくるのが、春が旬の食材ではないでしょうか?
春が旬の食材と言えば、野菜や魚介類など数多くありますが、そんな中でも今回は、富山県の名産品であるホタルイカについて、具体的な旬や、詳しい産地、そして調理方法などご紹介したいと思います♪
ホタルイカ(蛍烏賊)とは? 旬はいつごろ?
それではまずはホタルイカとはどんなイカなのか、その概要を今一度見てみたいと思います。
まずホタルイカとは、ホタルイカモドキ科に属するイカの一種で、世界にはその仲間が40種類ほど生息しているそうです。
日本近海では日本海全域と太平洋側の一部に分布しており、特に滑川市を中心とする富山県と、兵庫県で多く水揚げされています。
その名の通り、ホタルイカの体には幾つもの発光器が付いていますが、その詳しい全容は未解明なんだそうです。
しかしその目的は、おそらく敵を脅すためか、騙すためではないかと考えられています。
主に食用とされていますが、養殖マグロの飼料用途への研究もされているようです。
また富山県の富山市から魚津市にかけての富山湾沿岸は、ホタルイカの群遊海面として有名であり、ホタルイカは春の風物詩として知られています^^
そして美味しい旬の時期はと言うと、漁期は2月から5月頃まで続くようですが、その中でも3月~4月のものが、最も身入りも良く美味しいと言われています。
ホタルイカ(蛍烏賊)の産地は? 富山県以外ではどこ?
なおホタルイカの国内での主な産地は、有名な所はやはり富山県が知られていますが、その他にも幾つかあるようです。
まず水揚げ量で最も多いのは、浜坂漁港をはじめとする兵庫県となっています。
富山県では海面に上がってきたホタルイカを、定置網で夜に漁獲するのに対し、兵庫県では、主に昼間に行われる底引き網漁で、深い水底から一気に大量に水揚げします。
兵庫県産のホタルイカは他県に比べ小粒で、淡白ながらも、プリプリした食感が特徴と言われています。
その他の産地としては、鳥取県や福井県など日本海側が中心ですが、駿河湾、相模湾の太平洋側でも僅かに獲れるようです。
ホタルイカ(蛍烏賊)の栄養
またホタルイカはその美味しさもさる事ながら、内臓ごと食べられるイカなので栄養も豊富なんです!
ホタルイカには、沢山の栄養素が含まれているのですが、その中でも特に注目なのが、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB12、銅、タウリンです。
そしてこの5つの栄養素には、主に以下のような働きがあると言われています。
ビタミンA・・・「夜盲症」を防ぎ、目の健康を支える。粘膜や肌の乾燥の防止などの効果も。
ビタミンE・・・細胞の老化予防やホルモンの生成分泌に関与し、生殖機能を維持。
ビタミンB12・・・貧血の予防。睡眠のリズムを整え、神経の伝達を円滑にする。
銅・・・貧血の予防。活性酸素を除去したり、骨の形成を助ける役割も。
タウリン・・・心臓、肝臓機能の改善や、疲労回復などの効果がある。
という事で、健康促進のためにも、是非ホタルイカを内臓ごと食べたいですね^^
ホタルイカ(蛍烏賊)の下処理
それではそんな春の味覚であるホタルイカの美味しく食べるための、下処理の方法もご紹介したいと思います。
ホタルイカは基本的にボイルされて売られていて、スーパーなどで買ってそのままでも食べられるのですが、余計な部分を取り除く下処理をしてあげる事で、より美味しく食べられます。
といっても難しい事ではなく、以下の作業をするだけとなっています。
- ホタルイカの目を取り除く。
- ホタルイカの軟骨を取り除く。
- ホタルイカの口ばしを取り除く。
以上となります。
具体的なやり方については以下の動画をご参照下さい^^
まとめ
という事で今回は、これから旬を迎える美味しい春の味覚である、ホタルイカについて、その旬や産地、また栄養や美味しく食べるための下処理の仕方など、ご紹介させて頂きました。
ボイルのみで食べたり、酢味噌をかけたり、またお酒のつまみにしたり、などなど様々な楽しみ方の出来る食材だと思います^^
是非、皆さんもアイデアを凝らして、美味しい春の味覚をお楽しみ下さい♪