毎週、さまざまな事情を抱えた人達の生き方を追うフジテレビ系ドキュメンタリー番組「ノンフィクション」。
8月13日の放送では、視力を失っていく難病に冒されながらも、クライミングで活躍する1人の男性について、特集されるようです。
その男性の名前は小林幸一郎(こばやしこういちろう)さん(49)とおっしゃるそうですが、番組予告によると、小林さんは目が不自由ながらも、クライミングの世界大会に出場し活躍。
さらには、障がいのある子供たちにクライミングを教える仕事などもされているそうです。
この記事では、そんな小林さんの経歴や、現在の活動などについて、探ってみたいと思います。
小林幸一郎(こばやしこういちろう)さんのプロフィール 失明の経緯など
それではまずは初めに、小林幸一郎さんの基本的なプロフィールの方からご紹介したいと思います。
【誕生日ケーキの代わりにバースデードネーションを🎂】
代表 小林が来る2/11に51歳を迎えます🐒
ケーキの代わりに是非モンキーマジックにバースデードネーションをお願いします!https://t.co/ECiHtzJWiI pic.twitter.com/ac60VmBb7o
— NPO法人モンキーマジック (@npomonkeymagic) February 6, 2019
小林幸一郎(こばやしこういちろう)
年齢 49歳(1968年生)
出身地 東京都中央区
血液型 O型
学歴 日本大学卒
職業 NPO法人モンキーマジック代表理事
好きな事 クライミング、アウトドアスポーツ、旅
小林さんは現在、49歳になります。
東京・築地で生まれ、お母さんと2人で暮らしながら育ったそうです。
16歳の頃に、フリークライミングと出会われたそうですが、大学卒業後はある旅行会社に入社し、その後「L.L.Bean」というアウトドアメーカーに転職。
小林さんの好きな事は、アウトドアスポーツや旅だそうですが、この頃は寝袋で星空を眺めながら泊まったり、仕事柄、自然に触れる機会も多く、楽しい経験をされていたと、小林さんはフェイスブックで語られていました。
そんな順風満帆だった小林さんですが、ある時突然、病の宣告を受ける事になります。
「※網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」という目の難病が発覚し(小林さんが28歳の時)、「将来失明する」と医師から告知を受けたのです。
※網膜色素変性症…網膜の神経細胞が徐々に死んでいくことにより、変性萎縮(へんせいいしゅく)に陥り、その後に黒い色素が沈着してくる病気。
遺伝子の異常で起こる。
代表的な症状は夜盲、視野狭窄、視力低下、羞明(まぶしい)など。
いろいろな病型があるため、発症の時期、症状、進み方などに広い幅があり、人によってさまざま。
日本では、3000~8000人に1人くらいの割合で発症すると考えられている。
(情報参照元:https://medical.yahoo.co.jp/katei/100807000/?disid=100807000)
小林さんがこの診断を受けるきっかけとなったのには、以下のような事情があったそうです。
昔から視力は1.2か1.5で、良い方だったという小林さんですが、病の宣告を受ける頃から、目の見え方に違和感を感じるようになっていたと言います。
そこで眼鏡を掛けるようにしようと、眼鏡屋に行き、視力検査をすると、「上手く視力が測れないから、病院へ行った方がいいんじゃないですか」と言われ、眼科に行くと医師からは「目の病気の疑いが強いから、精密検査をしましょう」と言われたそうです。
この一連の出来事に、当初は「なんのこっちゃ?」と思ったという小林さんですが、検査の結果は「網膜色素変性症」という聞き慣れない目の病気で、「遺伝を原因としていて、治療方法は無く、将来失明します」と言われたのだそうです。
そして、最初は自分の事には思えなかったという小林さんですが、少しずつ変化は起こり始め、字が読みづらくなる、人の顔が分かりづらくなる、色の鮮やかさが無くなっていく、などの症状が進行していったようです。
この出来事によって、小林さんの人生設計は変わっていったと言います。
当時の心境を、小林さんはご自身のフェイスブックで以下のように振り返っていました。
一生この仕事(アウトドアメーカー・L.L.Bean)をして行くのだろうと信じていたが、途中で眼病を発症したことで、その夢は立たれ、当時の未来予想図を塗り替えて退職をした。
さらに当時、小林さんは結婚もされていて、公私共に、とても幸せな生活を送っていたようですが、病気の発覚に伴い、仕事を辞め、ついには離婚もされてしまいます。
その後は、失意で途方に暮れた日々もあったそうですが、高校2年生の頃から始めた「フリークライミング」が支えになり、信頼出来る医師や世界の障碍者の方などとの出会いをきっかけに、少しずつ前向きに病気を捉えるようになり、2005年からは小林さん自身が代表を務める「NPO法人モンキーマジック」を設立しました。
小林幸一郎さんのクライミング 世界選手権での成績など
そんな小林さんですが、現在でも現役のフリークライマーとして活躍されているようで、これまで主に、以下のような戦績をあげられてきたようです。
・2006年 「パラクライミング選手権」視覚障害者男子部門優勝
・2011年 イタリア開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B2(強い弱視)の部で優勝
・2014年 スペイン開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1(全盲)の部で優勝
・2016年 パリ開催「ワールドチャンピオンシップ」視覚障害者B1の部で優勝
引用:モンキーマジックHP
小林さんのフェイスブックを見ていると、上記の記録の他にも、アメリカなど海外の大会に数多く参加されていて、好成績も収められているようです。
また小林さんは、障碍者の方のクライミングを日本や世界の人々により認知して欲しいとも考えているようです。
といったように、小林さんは現役で活躍をされるクライマーでありながら、視覚障害者を中心としたクライミングの普及にも、尽力されているようですね。
小林幸一郎さんとモンキーマジックの活動
小林さんが代表を務めるNPO法人・モンキーマジックは、「見えない壁だって、越えられる。」をコンセプトに、フリークライミングを通して、視覚障害者をはじめ、人々の可能性を大きく広げようと活動しているそうです。
障害、年齢、性別、文化などの違いに関係なく、それぞれの人が社会の一員として支え合う中で、安心して暮らし、一人ひとりが自分らしく生き、持てる力を発揮して、元気に暮らすことのできる社会を目指しているそうです。
小林さんやモンキーマジックの活動は多岐に渡るようで、とても全てを紹介しきれませんが、以下にその一部を掲載したいと思います。
モンキーマジックでは、東京エリアを中心に、クライミングスクールを開催しているようです。
アウトドアクライミングやインドアクライミング、キッズクライミングなど、さまざまなコースもあるそうです。
また、障害の有無や性別、年齢などに関係なく、クライミングを楽しむ交流型クライミングイベントも、定期的に開催しているようです。
障害のある方、ない方、いろいろな方が、クライミングを達成するために、ひとつになって楽しまれているとの事です。
また小林さんご自身は、全国で講演活動なども行われているようです。
モンキーマジックのHPや、小林さんのフェイスブックなどを見ていると、本当に大きな反響があるようで、多くの方々からのメッセージなどが見受けられ、活動の盛り上がりを感じました。
終わりに
という事で、視力を失うという難病を抱えながらも、クライミングを通して、多くの人たちに影響を与え続けている小林幸一郎さんについて、簡単ではありますがご紹介させて頂きました。
小林さんが病気を発症されてから、過ごされてきた20年以上の経験を、本記事で全て拾い上げる事は出来ません。
小林さんのフェイスブックなどを拝見していると、現在でもその目は、段々と見えなくなってきているそうで、物にぶつかったり、外出先でのトイレにも苦労されるなど、困る事もあるそうです。
また、障碍者の方たちに対する、健常者や社会制度の良い点も至らない点も双方感じながら、暮らしているようです。
しかし、現在の生活の中で、支えられている事に対するありがたさをとても感じているようで、今後、医療の進歩によって再び目が見える日が訪れたとしても、そうした物事にありがたみを感じられる気持ちは見失いたくないと述べられていたのが印象的でした。
個人的には、一人の人として、その生き方からとても多くの事が学べる方だなと、小林さんの活動や言動から感じさせられました。
【ノンフィクションシリーズ関連記事】
・青木エリナ(てるちゃん)の屋台の現在 結婚もしていた[ノンフィクション]
・原田たいぞう(ホスト)の整形前の素顔 高校,勤務店は?[ノンフィクション]
・小林友和(ノンフィクション)の現在 母・信子の再婚や家族の軌跡とは?
・中澤圭二の経歴!すし匠やハワイの現在,長野充靖との関係は?[ノンフィクション]