2月14日はバレンタインデーですが、2016年のこの日、70年以上の歳月を経て再会を果たした素敵なカップルが居ました。
2019年2月14日放送の「奇跡体験!アンビリバボー」でも取り上げられるようですが、これはノーウッド・トーマスさんという男性と、ジョイス・デュラント・モリスさんという女性の愛の物語です。
この記事では、お二人の恋の馴れ初めや別れの経緯、感動の再会やまさかの結末についてお伝えしたいと思います。
※本記事は、海外メディアの情報を多く参照しています。万が一、情報に不備があった場合は、ご容赦くださいませ。
(本記事全般の情報参照元:「奇跡体験!アンビリバボー」HP、people.com、eternallifestyle.com、pilotonline.com、abcnews.go.com、abcnews.go.com、など)
目次
ノーウッド・トーマスとジョイス・デュラント・モリスの出会い 第二次世界大戦中のイギリスで
それではまずは初めに、ノーウッド・トーマスさんとジョイス・デュラント・モリスさんの恋の馴れ初めから見ていきましょう。
トーマスさんとデュラントさんが出会ったのは、第二次世界大戦の終わり頃、1944年の春でした。
当時21歳だったトーマスさんは、第101空挺師団の一員として、テムズ川近くのロンドン郊外に駐留していました。
一方のデュラントさんは、当時17歳でイギリスに住んでいました。
↓の写真は、若い頃のトーマスさんとデュラントさん。
Dopo 70 anni l’ex veterano #NorwoodThomas ritrova #JoyceMorris, il suo amore dei tempi della guerra @JattoniDallAsen https://t.co/bOyPr5ygBJ
— IO donna (@IOdonna) 2016年1月22日
出会いやデート
二人が最初に出会った日、トーマスさんは友人と一緒に川を歩いていました。
デュラントさんのほうも、友人と一緒に手漕ぎボートを借りるところで、これを見たトーマスさんがデュラントさんに一目惚れ。
そしてトーマスさんは、1隻ではなく2隻のボートを借りることを提案し、トーマスさんはデュラントさんと、トーマスさんの友人はデュラントさんの友人とボートに乗りました。
以降、トーマスさんとデュラントさんは頻繁にビーチへ日帰り旅行に行き、お気に入りのレストランで食事をしました。
二人はまた、地元の映画館で何度も夜遅くまで過ごしたそうで、70年後に再びコンタクトを取った際に、
(デュラントさん)私たちはよく散歩をしていたことを覚えています。
(トーマスさん)その通りさ。
と振り返っていたようです。
また、この出会いはお互いにとって共に初恋だったとのことです。
別れと破局
こうしてトーマスさんとデュラントさんはデートを重ねましたが、突然別れが訪れます。
出会いから5カ月後、その日約束した時間になってもトーマスさんは現れませんでした。
実はトーマスさんは、ノルマンディーの戦いのためにフランスへ出発することになり、イギリスを離れることとなったため、デュラントさんに連絡することが出来なかったのです。
その後、戦争が終わり、アメリカに帰国したトーマスさんは、デュラントさんに1通の手紙を送りました。
それから二人は、手紙でのやりとりをするように。
やりとりを重ねるうちに、トーマスさんはお互いの気持ちが変わっていないことを確信しました。
「家を出てアメリカに来てほしい」とプロポーズしましたが、なんと数週間後、デュラントさんから届いた返事は、
あなたのお申し出はお断りします。
というものでした。
トーマスさんは、いくら考えても何故デュラントさんが断ったか分からなかったと言います。
しかし、これにて二人の恋は70年以上の歳月を経るまで途絶えることとなりました。
ノーウッド・トーマスとジョイス・デュラント・モリスの破局後の人生
続いては、ノーウッド・トーマスさんとジョイス・デュラント・モリスさんの破局後の生活についてお伝えします。
ノーウッド・トーマスの人生
プロポーズに対して、デュラントさんからノーという返事を受けたトーマスさんは、直後にダラムで、混乱した頭を助けてくれる良い女性と出会ったそうです。
そしてトーマスさんは、この女性と結婚。
2人の娘さんと1人の息子さんに恵まれたそうです。
またトーマスさんはアメリカに戻った後、建設の仕事をしていましたが、その後、軍に再入隊。
奉仕活動中にベトナムと韓国で過ごし、やっとバージニアビーチに落ち着いたとのことです。
ジョイス・デュラント・モリスの人生
一方のデュラントさんは、看護学校を卒業して結婚。
2人の息子さんを持ち、その後はオーストラリアに住んでいたそうです。
こうして、トーマスさんとデュラントさんは、全く別々の人生を歩んでいきました。
しかし長い歳月を経て、様々な事情も重なったことで、再び人生が重なる日が訪れるのでした。
ノーウッド・トーマスとジョイス・デュラント・モリスの破局から70年後 互いに想い合っていた
互いに別の相手と結婚し、それぞれの人生を歩んでいたノーウッド・トーマスさんとジョイス・デュラント・モリスさん。
しかし、運命が再び二人を引き寄せます。
実はトーマスさんは、2001年に最愛の妻を病気で亡くしました。
奥さんの死後、トーマスさんは非常に孤独になり、かつて愛したデュラントさんを思い出すようになったそうです。
デュラントさんがどこにいて、その人生はどのようなもので、自分と同じように他の誰かを見つけたのかといったように。
しかし、トーマスさんはデュラントさんがまだ生きているかどうかさえ分からず、決して知ることはないかもしれないとも思っていました。
一方のデュラントさんは、結婚し子供も生まれたものの、その後離婚し、何十年もの間、未亡人となっていました。
そして、デュラントさんのほうも、トーマスさんがどこにいるのか、生きているのか、結婚したのかなどと気にかけていたのです。
デュラントの息子が、ネットでトーマスを検索し特定
そんなある日、デュラントさんはコンピューターで作業をしている息子・ロブさんに、
それで人を見つけることができる?
と尋ねました。
デュラントさんは、ロブさんにトーマスさんのことを話しました。
そしてロブさんは、実際にトーマスさんを探し始めます。
「ノーウッド・トーマス、第101空挺部隊」と検索を行うと、88歳の誕生日のためにスカイダイビングをした”ノーウッド・トーマス”という名前の、D-Day空挺部隊についてのバージニア新聞の古い記事を発見。
ロブさんは、この人物が母親の探している男性であると確信し、記事を書いた記者に連絡しました。
そして、この記者からトーマスさんの元へ連絡が入ります。
普通の日常を過ごしていたトーマスさんは、突然の連絡に、内容を把握するのに数秒かかったと言い、
ああ、神様…。
と漏らしたそうです。
記事が長くなりましたので、トーマスさんとデュラントさんの70年振りのコンタクトや再会、驚きの結末については、次ページでお伝えしたいと思います。