ミシェルレニーとブリーアの銀行強盗・誘拐事件の真相[アメリカ・カリフォルニア]

2000年11月、アメリカ・カリフォルニア州ビスタで、ミシェル・レニーさん(当時35歳)と娘のブリーア・レニーちゃん(当時7歳)、さらにルームメイトの女性が暮らしていた家にマスクを被った男たちが押し入り、母娘とルームメイトを誘拐し、体にダイナマイトを取り付け脅迫するという事件が発生しました。

犯人達の目的は、当時、ミシェルさんが支店長として務めていた銀行から、多額の現金を持ち出させることでした。

しかしその後、犯人達は逮捕されたものの、警察の捜査が進むにつれミシェルさんの衝撃の過去が発覚し、さらに裁判では犯人達の思いもよらない証言が多発するなど、アメリカでは話題となっていたようです。

当記事では、この事件の真相やエピソードなどについて探ってみたいと思います。

※当記事は、多くの海外メディアの記事を中心に参照しています。そのため、誤訳が含まれている可能性もありますが、何卒ご容赦くださいませ。

アメリカ・カリフォルニア州ビスタで起きたミシェル・レニー家誘拐&銀行強盗事件【ワールド極限ミステリー】

それでは、2000年11月にアメリカ・カリフォルニア州ビスタで起きたミシェル・レニー家の誘拐事件について、経緯から見ていきたいと思います。

まずこの事件に関しては、日本のメディアでは、少なくともネット上には情報が見当たりませんでしたが、海外サイトでは幾つもの記事が公開されており、事件後にはミシェル・レニーさんが書いた本が出版されたり、それを基にした映画も制作されていたようです。

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残念ながら、これらの作品は日本語版がないようですが、過去にアメリカの「48時間ミステリー」という番組で、ミシェル・レニーさんが事件の詳細を語っていた際の記事が公開されていましたので、それを基に見ていきたいと思います。

(※当事者達の発言については、機械翻訳を基に当サイトで意訳しています。)

誘拐事件発生の経緯

事件当日、ミシェル・レニーさんは夕方6時半頃に帰宅し、家で自家製ピザを作る準備をしていたと言います。

当時、ミシェルさんは35歳のシングルマザーで、7歳だった娘のブリーアちゃんは母・ミシェルさんと一緒にいるのが大好きだったそうです。

そして、その時はソファに座ってゲームボーイで遊んでいたそうです。

しかし、そんな幸せな日常は一瞬で消え失せました。

ミシェルさんの家の裏口が形容しがたい音で破壊され、3人の男たちが黒いマスクを付けて侵入。

男たちはミシェルさん達を掴み、床に投げつけ、銃をミシェルさんの頭に向けました。

さらにブリーアちゃんの姿が見えなくなり、声も聞こえなくなってしまいました。

ミシェルさんは、何が起こったか分かりませんでした。

こうして、ミシェルさんとブリーアちゃんは誘拐され人質にされてしまったのです。

そしてその晩は、ミシェルさんとブリーアちゃんは背中にダイナマイトをテープで固定され、爆発装置を見せられて、

言われたことを完璧にしないなら、お前の娘を最初に爆破する。

そして次は、お前を爆破する。

だから、台無しにするな。

と、犯人達から脅迫されました。

犯人達の要求は、ミシェルさんが支店長を務める銀行から金を持ち出させることでした。

そしてマスクをした犯人達は、ミシェルさんとブリーアちゃんに銃を向け脅しました。

ミシェルさんは、

娘を傷つけないで。

と懇願しました。

さらにブリーアちゃんも、

ママを殺すつもり?そして、私も殺すつもりなの?

と犯人達に尋ねました。

すると犯人達は、

俺たちがここに居る理由を知っているか?

とブリーアちゃんに聞くと、ブリーアちゃんは、

いいえ、知らないわ。

なぜ、あなた達はここにいるの?

と答えました。

すると犯人のうちの一人が、

俺たちは何週間もお前たちを追跡している。

お前たちについて全てを知っている。

お前たちがルームメイトと暮らしていることも。

と言いました。

そして何よりも重要なのが、犯人達はミシェルさんの勤務先や役職についても知っていたことでした。

犯人達は、こう言いました。

お前(ミシェルさん)が勤務先の銀行の金庫から金を持ち出し俺達に渡すか、死ぬかだ。

犯人達は家の全ての電気を消し、ミシェルさんとブリーアちゃんの手首と足首をテープで巻き、ソファに投げ捨てました。

そして午後11時、ミシェルさんのルームメイトであるキンブラさんが帰宅。

男たちはキンブラさんを圧倒し、テープで固定、さらにミシェルさんの隣に引きずっていきました。

またミシェルさんは3人の侵入者のうち、誰が指揮しているのかを把握していたと言います。

そして、この指揮者はトランシーバーラジオを持っており、ある時点でそのトランシーバーから女性の声を聴きました。

そしてミシェルさんは、その声の主についてもすぐに認識したと言います。

その声は、その日の早い時間に、彼氏と一緒に自身が勤める銀行にいた顧客のものだったそうです。

さらに明かりが一時的に点いた際、ミシェルさんは侵入者のリーダーを見ることが出来ました。

そして、このマスクをしたリーダーの目の正体は、前述の顧客の彼氏であると判断しました。

銀行強盗を実行

翌朝、犯人達はダイナマイトの棒をミシェルさん達に縛り付け、ミシェルさんに対し、

俺がボタンを押すと、3人全員が崩壊する。

お前が自分でそれを取り除こうとすれば、お前だけが打撃を受ける。

と脅しました。

そして、犯人達はルームメイトのキンブラさんを縛り、ベッドの上に。

さらにブリーアちゃんをクローゼットの中に押し込みました。

ミシェルさんは2人の命を、非常に重く感じていました。

そしてブリーアちゃんに、自分達はチームであることを告げ、ブリーアちゃんは、

また戻ってきて、ママ。

とミシェルさんに言いました。

そしてミシェルさんは、自身が勤める銀行まで車を運転していきました。

ジャケットの下には、ダイナマイトを縛り付けられていました。

ミシェルさんに失敗は許されず、車を違う方向に曲がる選択肢はありませんでした。

犯人達は、ミシェルさんに警察などに電話をかけないように警告しました。

ミシェルさんは銀行に着くと、いつもの場所に駐車。

当時、職場に入ってきたミシェルさんの様子を、同僚だったロレッタ・マイヤーズさんは、

いつもの快活さや陽気さがなく、とてもストイックだった。

と述べていたようです。

ミシェルさんは普通に行動しようとしたものの、お金が配達されるまでの時間を数えるだけで精一杯だったと言います。

そして午前8時50分、ついにトラックが到着。

全てのお金が金庫に入っており、ミシェルさんは鞄を持って金庫室へ。

安全のため、銀行はお金を出すために2人の人間が金庫室にいるように要求したので、ミシェルさんは1人の窓口係に一緒に来てくれるよう頼みました。

そして金庫室に入ると、ミシェルさんは窓口係の女性に事の経緯を説明しました。

ああ神様・・・。

窓口係の女性は、パニックで話が出来なくなっていたと言います。

ミシェルさんは自分のシャツを持ち上げて、

背中に何があるか見て!

私が5分以内に出なければ爆破されるのです。

あなたは私を助けなくてはならないわ。

私は銀行強盗をしなければならないの。

と話しました。

ミシェルさんは、鞄からさらにダッフルバッグを撮り出し、数分で金庫のお金を詰め込みました。

そして窓口係の女性に言いました。

警察を呼んじゃダメ!

あなたが呼んだら、私達は死ぬわ。

午前9時過ぎ、銀行がオープンしたとき、ミシェルさんは36万ドルを持って銀行から出ていきました。

そして犯人達は、ミシェルさんを近くの集合住宅に向かわせ、ミシェルさんをジープから降ろしました。

そこからさらにミシェルさんは、自分のジープがあるところに歩いて戻り、真っすぐ家に戻ったそうです。

警察に通報

さらにミシェルさんは、犯人達が金を手に入れたら、自分達は全員殺されるのではないかと思ったそうです。

そして帰宅すると、ベッドでキンブラさんを発見。

ブレーアちゃんは、クローゼットの中に居ました。

ミシェルさんは、ブレーアちゃんを抱きしめました。

またキンブラさんとブレーアちゃんのダイナマイトは、外されていました。

犯人達の一人が剥ぎ取っていったそうです。

そして、ミシェルさん達は、外に出てダイナマイトを擁壁に置き、最も近い隣人の家に行き助けを求めました。

その後、警察、FBI、爆弾処理部隊が到着し、すぐにミシェルさん達を恐怖に陥れたダイナマイトは偽物であると判明。

それから捜査官は、ミシェルさんに注意を向け、数時間質問。

ミシェルさんは、自分達を誘拐したのは当日に銀行に来た顧客であると確信していると説明。

実際に、ミシェルさんはその男性から名刺を受け取っており、その名刺からそれはクリストファー・バトラーという人物であることが判明。

間もなくこの男は発見されましたが、過去にも銀行強盗をした前科者でした。

しかし捜査官は、ミシェルさんが事件当日にしか犯人に会ったことがないのに、どうして人物を確信できたのかを怪しんでいたようです。

そして、ミシェルさんの経歴について調べていくうちに、銀行の管理を委託されるに相応しいとは思えない、様々な訳ありの過去が見えてきたのでした。

ミシェル・レニーの衝撃の過去

そしてミシェルレニーさんは、前述した不慮の事件から忘れかけていた過去を思い出すことになるのでした。

まず、ミシェルさんが銀行員になる前にしていた職業はストリッパーでした。

ミシェルさんはストリッパーの仕事が好きだったそうで、銀行業務を始めてからも9年間は続けていたそうです。

昼は銀行窓口で働き、夜はストリッパーをしていたミシェルさんでしたが、このことは上司なども知らなかったそうです。

そして、ミシェルさんの秘密はこれだけにとどまらず、金融学の学歴、大学の学位、さらには高校の卒業証書さえ持っていませんでした。

ミシェルさんは15歳の時に、虐待を受けた家から逃げ出して以来、自分だけで生きていたそうです。

その後、小さな町の銀行で窓口役として働き始め、13年後、多くの労力を費やしてようやくマネージャーにまで登り詰めました。

しかしミシェルさんは、銀行のマネージャーであったにも関わらず自身の金銭管理が出来ていなかったようで、2度の破産歴があったようです。

警察からの疑惑の目と犯人逮捕

ミシェルさんは、警察が自分を無実の被害者であるか確信が持てていないことに気付き、打ちひしがれていたと言います。

ミシェルさんは、自分が無実の犠牲者であることは誰もが知っていると自然と想定していましたが、ホテルに逃げ込み、ブレーアちゃんと閉じこもり、容疑者になるかも知れない恐れとブレーアちゃんの両方に対処しようとしました。

しかしこうした疑念に対し、捜査官はミシェルさんが関与したという確固たる証拠を見つけることができませんでした。

対照的に、クリストファー・バトラーは名刺だけでなく、その拇印も偽のダイナマイトのペンキに残ったものと一致しました。

そして強盗から10日後、ミシェルさん達を誘拐したこの男を逮捕。

逮捕時、車に一緒に居たバトラーのガールフレンド、リサ・ラミレスも、ミシェルさんが証言した銀行にいた彼氏の女として、警察から疑われることになりました。

バトラーらは捕まらない自信があったのか、マスクや手袋など多数の証拠を持ち歩いていたそうです。

さらには、およそ50マイル離れたところで、警察は3人目の容疑者、クリストファー・ハギンズを捕まえたそうです。

そして最後の容疑者、ロバート・オルティスが「アメリカの最重要指名手配」に取り上げられた後、ウィスコンシン州ミルウォーキーで逮捕。

こうして4人の容疑者が、逮捕されたのでした。

尋問中、クリストファー・バトラーは口を割らなかったそうですが、クリストファー・ハギンズとロバート・オルティスはすぐに話し始めました。

またリサ・ラミレスも、自身がトランシーバーの声の主であることを認め、首謀者であることを自慢さえしていたそうです。

ミシェル・レニー家誘拐&銀行強盗事件の裁判

そして、このリサ・ラミレスがミシェル・レニーさんについてした発言が、その後の裁判を大きく揺るがすこととなったようです。

(※当事者達の発言については、機械翻訳を基に当サイトで意訳しています。)

なんとラミレスは尋問中、捜査官に対し、

ミシェルという名前の女性が、犯人達を助けていた。

といった内容の発言をしていたようです。

これを受けて、捜査官は再びミシェルさんに犯罪の再現を要請。

調査官はミシェルさん、キンブラさん、そして小さなブリーアちゃんにさえ偽のダイナマイトを置き、写真を撮りました。

彼女(ミシェルさん)は非常に動揺し、非常に感情的だった。

と、調査官は当時のミシェルさんの反応について述べていたようです。

一方のミシェルさんは、

彼ら(調査官たち)は「あなたは無実だと思うが、私たちは仕事をしている」「これが私たちの仕事だから、私たちは調査しなければならない」と言った。

しかし、彼らはそれをしなかった。

などと話していたようです。

捜査官はミシェルさんを信じようとしましたが、まだ困惑していました。

さらに、持ち出された36万ドルが全て見つかっていないことなども、4人以外にも犯人が居たことを疑われる要因となったようです。

さらに、クリストファー・バトラーとリサ・ラミレスが裁判で、”ミシェルさんの性格に疑問を投げかけ、その過去を引き上げるつもり”だと、ミシェルさんは知りました。

これに対し、ミシェルさんには備える対策が見つからず、もはや銀行で働くことにも耐えることができず、かなり追い込まれていたようですが、ミシェルさんの味方である検察官のトム・マニングさんは悪い見通しではなかったようです。

豊富な証拠に加え、ミシェルさんには話をバックアップしてくれるルームメイトもいたからです。

犯人達の判決結果

一方、リサ・ラミレスには裁判で奇跡の結果が出ました。

裁判官がラミレスの自白を棄却し、結局ラミレスは無罪に。

一方のクリストファー・バトラーは、裁判までに、

強盗はすべてミシェルの考えだ。

自分とミシェルは浮気していた。

などと主張していたようです。

これらについての証拠は全くなかったようですが、その後、ミシェルさんがついた些細な嘘をラミレスの弁護人・ウェストン氏に突かれたり、事件当時の状況について突っ込まれたりしていたようです。

さらには、ミシェルさんのお金の問題も注目され、未払いのローンや2回の破産などといった情報から財政難だったとも勘ぐられたようです。

こうしたウェストン氏とのやり取りに、ミシェルさんは次第に感情的になっていったと言います。

結局、裁判は3週間かかったそうですが、陪審員はクリストファー・バトラーがブリーアちゃんやキンブラさんを誘拐した罪では有罪判決を下したものの、ミシェルさんを誘拐したとして有罪判決は下されなかったそうです。

これには、陪審員の一部には、ミシェルさんが事件に関与していると考える人もいたことなどもあったようです。

さらにその後、クリストファー・ハギンズとロバート・オルティスは、ミシェルさんの誘拐を含む全ての容疑で有罪となり、クリストファー・バトラーを含めたこの3人の犯人は終身刑となったとのことです。

また結局、銀行から持ち出された36万ドルの行方については、調査官によると約10万ドルは回収したそうですが、残りは「永遠に消えた」と言われているそうです。

2009年の記事によりますと、事件から9年経った当時でも、ミシェルさんは「自分と強盗の関係性を疑う人達に出会うことはある」と発言していたそうで、さらに16歳(2009年当時)になったブリーアさんも含め、誘拐当日の悪夢を見ることがあると語っていたようです。

しかし、そうした声に負けないように、ミシェルさんは自身の経験について話し、本を書いたりしていたようです。

ミシェル・レニー&ブリーアのその後と現在【画像】

さらにその後のミシェル・レニーさんは、ブリーアさんと南カリフォルニアに移り住んでいるようです。

2007年からはRock To Stop Violenceという組織を設立し、ロックンロールの音楽、アート、ファッションを通じて暴力と虐待阻止を訴えたり、その他にも多くの社会貢献活動を行ったり、自身の経験を多くの聴衆に語りかけてきたそうです。

しかし2011年12月、娘・ブリーアさん(当時18歳)が腫脹性多発性硬化症という病気を発症してしまったようです。

ミシェルさんの現在の活動については、フェイスブックを見つけることは出来ましたが、英語が難しすぎて詳しいことまでは把握できませんでした…。

しかし、頻繁に更新は行っているようですし、元気そうな姿をアップされていますので、充実した日々を送られているのではないかな?という気がします。

ちなみに、現在のミシェルさんとブリーアさんの姿が↓になります。

また、可愛らしいワンちゃんとも一緒に暮らしているようです。

終わりに

幸せな日常の最中、突然誘拐され死の恐怖を味わい、さらに冤罪を疑われるという苦難を味わったミシェル・レニーさんについて、事件の経緯や裁判の結果、近年の活動などをお伝えさせて頂きました。

たまたまミシェルさんの過去が訳ありだった事や、犯人達の証拠のない言いがかりなどで、ミシェルさんはあらぬ疑いをかけられたようですが、トラウマレベルの恐怖を味わった後でこれは、あまりに可哀想だなと感じますね。

しかし、こうした悲劇に負けずに前向きな活動をされてきたことには感心させられますし、そうした経験により強い心を得ることが出来たのかも知れません。

ミシェルさんには今後も素晴らしい活動で、多くの人達に良い影響を与えていった頂きたいなと思います。

本記事の情報参照元:

Held Hostage - Wikipedia
http://www.parsonscompanyinc.com/speakers/michellerenee.html
https://www.cbsnews.com/news/48-hours-mystery-show-me-the-money/6/

など。

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