まだまだ寒い季節が続いていて、インフルエンザも流行していますが、皆さんはお元気にお過ごしでしょうか?
こんな季節はコタツに入りながら、みかんでも食べて、テレビを見るなんて場面も多いかと思われますが、実はみかんがガンの予防に効くという話は、聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、何故みかんがガンの予防に効果的なのか、その具体的な理由についてや、さらに皮や白い筋に隠された栄養などについても探っていきたいと思います。
みかんが癌を予防する理由はβ-クリプトキサンチンの効果
という事で、早速ミカンがガンの発症を抑える理由について見ていきたいと思います。
みかんは元々、がん予防に効くと言われてきた「βカロチン」を多く含む果物でしたが、それよりもっと抗ガン効果がある「β-クリプトキサンチン」が特異的に多く含まれているということが分かってきました。
この「β-クリプトキサンチン」の存在こそが、みかんがガン予防に効果的といわれるようになった、最大の理由です。
β-クリプトキサンチンは、みかんに含まれるだいだい色の色素で、カロテノイドの一種です。
β-クリプトキサンチンは柑橘系の果物の皮に多く含まれていますが、特に温州みかん(うんしゅうみかん)の皮に多く含まれていて、発ガン物質や活性酸素などの有害物質が体内の健康な細胞を傷つけるのを防ぎます。
さらにこのβ-クリプトキサンチンには、
- 骨粗しょう症を予防する効果
- 糖尿病の進行を抑制する効果
- 美肌効果
- 免疫力を高める効果
などもあると言われています。
みかんのその他の栄養素 がん予防以外の健康効果
みかんに含まれる、β-クリプトキサンチンの効果については上述しましたが、みかんにはその他にも私達の健康を守る、幾つもの大切な栄養素が含まれています。
有名な成分ではビタミンCがありますが、ビタミンCは調理で損失しやすいと言われています。
生で食べる事が出来るみかんなら、そのビタミンCがとても効率的に採れます。
風邪予防や美肌効果があると言われています。
さらにみかんの酸味の原因であるクエン酸。
クエン酸には血液をサラサラにしてミネラルなどの吸収を促進してくれる効果もあります。
さらに疲労回復や老化防止、ガン予防などにも効果があると言われているんです。
白いスジ・薄皮の秘密
さらにさらに、みかんにはその実だけでなく、周囲にくっついている白いスジや、皮まで栄養が詰まっています!
みかんの白い筋はアルベドと言われ、食物繊維が豊富な上に、ビタミンPが豊富で、このビタミンPが、実の部分の300倍も含まれていると言われています。
みかん由来のビタミンPはヘスペリジンと呼ばれ、毛細血管の強化やコレステロールを改善し、花粉症やアトピーにも効くと言われています。
みかんの皮の漢方利用
さらにみかんの皮にも栄養は沢山含まれています。
具体的にはビタミンP (ヘスペリジン)、ビタミンC、食物繊維、カロテンなどが挙げられます。
でも、いくら栄養があっても食べられないんじゃない?と思う方も多いでしょう。
しかし、ミカンの皮を簡単に食べる方法は幾つかあるようでです。
まず一番食べ易いのが、マーマーレードジャムだと思います。
作り方は簡単。
みかんの皮、砂糖、水を2:1:1の割合で用意し、みかんの皮を火にかけ、3回にわけて砂糖と水を入れて煮詰めていくだけです。
さらに「陳皮」と呼ばれる、みかんの皮を乾燥させた漢方薬もあります。
「陳皮」には、ダイエット効果や胃腸の機能アップ、せきやタンを抑える効果もあると言われています。
その作り方は以下のようになります。
- みかんのワックスや農薬を落とす。
- 皮をきざむ:使いやすいように千切りにしておく。
- 天日に干す:1週間も干せば一応の完成。
- さらに干す:すぐに使わないときには、さらに干す。本当の陳皮は、天日で数ヶ月以上乾燥させる。
- 薬味やお茶として使うときはミルミキサーで粉砕する。
という風になっています。
がん予防や健康促進のために、是非一度召し上がってみてはいかがですか?^^