2019年6月に、バスケットボールの八村塁(はちむらるい)選手がNBAドラフトで1巡目指名されたことが話題となっています。
年にたった60人しか指名されないNBAドラフトにおいて9位で指名され、今後の活躍が期待される八村選手ですが、実は今から38年前の1981年にも、初めてNBAドラフトで指名を受けた日本人がいました。
その方の名前は岡山恭崇(おかやまやすたか)さんとおっしゃり、身長230㎝、体重138㎏というずば抜けた体格で、現役時代は活躍されていたようです。
この記事では、そんな岡山恭崇さんの現在や巨人症という話題を中心に、探ってみたいと思います。
目次
岡山恭崇(おかやまやすたか)のプロフィール 柔道からバスケットに転身し活躍【画像】
それではまずは初めに、岡山恭崇さんの基本的なプロフィールから見ていきましょう。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) July 17, 2019
岡山 恭崇(おかやま やすたか)
本名 同じ
出身地 熊本県上益城郡益城町
生年月日 1954年11月29日(64歳・2018年時点)
身長/体重 230㎝/138㎏(現役時)
学歴 九州学院高校、大阪商業大学
職業 元バスケットボール選手
ポジション センター
選手期間 1979~1990年(住友金属)
ドラフト 1981年 8巡目171位
参照:wikipedia
岡山恭崇さんは、日本の住友金属で活躍された元バスケットボール選手になります。
九州出身で、身長は小学校卒業時点で180㎝を超え、高校時代には2mに達していたそうです。(参照:日刊スポーツ)
身長は結局、現役時代には230㎝まで伸びたそうですが、これは2019年現在も存命中の日本人としては最高身長だそうです。
もともと岡山さんは、中学高校時代は柔道選手として活躍し、柔道選手としていくつか大学から勧誘もあったそうですが、大阪商業大学のバスケットボール部監督の人柄に引かれて転向を決意。
1979年に住友金属工業に入社し、バスケットボールチームに所属すると、同年、日本リーグのリバウンド王、新人王を獲得しました。
その後も岡山さんは、長身を生かしたプレーで得点王や敢闘賞などの個人タイトルを数多く獲得し、一方では全日本の中心選手として1979年から8年間に渡り活躍しました。
さらに1981年には、NBAドラフトにおいて8巡目の全体171位でウォリアーズから指名を受け、日本人初となるNBAのドラフト指名を受けた選手となりました。
しかし、主力選手を失うことになる住友金属が移籍に難色を示したことや、岡山さん本人もオリンピック出場を希望していたこともあり(当時NBA選手のオリンピック出場は禁止されていた)交渉は進まず、実際に岡山さんがNBAでプレーすることは実現しませんでした。
当時のことを岡山さんは、
向こうが勝手に選んだだけ。聞いたときは寝耳に水で、何で自分が? と思った。
引用:日刊スポーツ
と語っていたようです。
また大学3年時に、米ポートランド大に留学した際には日本との環境の差に圧倒され、
NBAでプレーできる実力はないと思っていた。すごい人たちばかりでしたから。今思うと、8巡目だったらノーチャンスですね。
引用:スポーツ報知
などとも語っていたようです。
その後は1990年に現役を引退し、アメリカでのコーチ研修を経て、1993年~1995年まで住友金属アシスタントコーチ、1996年~1999年までは母校・大阪商業大学のアシスタントコーチを務められたそうです。
岡山恭崇の今現在は、関根床用鋼板株式会社の営業(専務取締役) 過去にはテレビ出演も
そんな岡山恭崇さんも、2019年には65歳を迎えられるようですが、現在はどのような活動をされているのでしょうか?
調べてみると、岡山さんは現役を引退後もコーチ業などでバスケットに携わっているようですが、2010年3月末に住友金属工業を退社し、同年4月からは関根床用鋼板株式会社に入社。
現在は、営業職(専務取締役)をされているようで、↓の会社HPに自己紹介が載っています。
また岡山さんは、過去には伝説のバラエティ番組「電波少年」で松本明子さんにアポなし突撃を受けた際に、松本さんに”高い高~い”をしてあげたこともあったとか。
さらに2013年元日に放送された「嵐にしやがれ」では、嵐の二宮和也さんにも”お姫様だっこ”をしてあげるなど、何度もテレビ番組にも出演されているようです。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) July 17, 2019
そして2018年までは、子供達の教室などでバスケットの普及活動もされていたようです。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) July 17, 2019
岡山恭崇は巨人症だった 現在は治療で完治?
また岡山恭崇さんについて調べていると、何やら「巨人症」という関連ワードも浮かんできます。
これに関しては、どうやら事実のようですが、以下でもう少し詳しく見ていこうと思います。
まず「巨人症」とは何か?ということだと思いますが、以下がネット上に記載されている概要となります。
小児期において成長ホルモンが過剰に存在することから発症する、異常なほどに体が大きくなる病気。
成長ホルモンが過剰に存在することから、年齢に比して身長が非常に高くなり、心不全や視力障害を来すこともある。
なお、成人になってから成長ホルモンが過剰分泌されることもあり、この場合においては”先端巨大症”と呼ぶ。
巨人症はまれな病気で、多くは成人で発症し、手足・額・あご・唇・舌などが肥大する先端巨大症になり、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などを合併する。
参照:
先端巨大症について先端巨大症は、成長ホルモンの過剰な分泌、インスリン様増殖因子-I(IGF-I、ソマトメジンC)の高値によって、あご、鼻、おでこ、手足など体の先端部位が大きくなるとともに高血圧、糖尿病、手根管症候群、睡眠時無呼吸症候群、心不全などさまざ...
岡山さんの場合は20歳の時に「先端巨大症」と診断され、当時、NCAA(アメリカ大学スポーツ協会)でプレーをしていて、1軍でのプレーが期待されていたものの、帰国を余儀なくされました。
その後、住友金属に所属してからも、放っておくと心臓に負担がかかるため、治療をしながらプレーを続けていたそうです。
参照:
また一部のネット情報(もともとはwikipedia?)によりますと、
住友金属入社後に放射線治療を受け、現在は完治している。
岡山恭崇は結婚してる?
そんな岡山恭崇さんですが、ネット上には”結婚”といった関連ワードもあります。
これに関しては、一応、ヤフー知恵袋で「結婚している」と回答している方はいらっしゃいましたが、具体的なソースはなく、その他のメディアなどもざっと調べてみましたが、岡山さんの結婚について触れている記事は見当たりませんでした。
岡山さんは、年齢的には結婚されていて、お子さんやお孫さんがいらっしゃっても不思議ではありませんが、こればかりは個人的な問題ですし、プライベートな部分ですので、ちょっと現情報だけでは何とも言えない気がしますね…。
バスケットの普及活動などで、イベントやインタビューなどにも度々登場する岡山さんですので、今後も情報が出てくる可能性はあると思いますので、もし新情報が判明した際は追記させて頂きたいと思います。
終わりに
日本人初のNBAドラフト指名を受けたレジェンドである岡山恭崇さんについて、経歴や現在、また巨人症などの話題をお伝えさせて頂きました。
人並み外れた能力をお持ちだということは、それだけ他の人にはない苦しみも味わってきたと思われますが、現在も朗らかに、そして情熱的にバスケットの普及活動に尽力されているようで、見ていて勇気付けられます。
今後、八村塁選手が日本のバスケット史に新たな1ページを刻むことになると思いますが、岡山さんにも新しい人材の育成やバスケットの素晴らしさを伝えていって頂きたいなと思います。
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