季節はすっかり秋になって、すぐに冬がやって来そうな気配のある今日この頃ですが、秋に美味しいものといえば栗もその一つですが、そんな栗を使ったスイーツといえばモンブランですよね!
そんな私達にすっかりお馴染みの洋菓子”モンブラン”ですが、何気に黄色いモンブランと茶色いモンブランの2種類があるのはご存知でしたか?
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) February 15, 2020
そう言われればと筆者も改めて気付かされ、その違いなどについても気になりましたので、今回はその違いやそれぞれの特色などについてご紹介したいと思います♪
モンブランの発祥や歴史
ではまずはモンブランの色の違いの説明に入る前にそもそものモンブランが生まれた場所や時代はいつなのかについて見ていきたいと思います。
まず”モンブラン”とう名前の由来はアルプス山脈のモンブランという山であり、フランス語で「白い山」という意味の言葉だそうです。
ケーキのモンブランのその独特の形状が山に似ているという所からこう命名されたという、とっても分かり易い理由になっています^^
発祥の由来についてはフランス・サヴォワ県と隣接するイタリア・ピエモンテ州の家庭菓子が原型と言われ、当初はクリのペーストに泡立てた生クリームを添えたデセール(冷菓)だったそうです。
そしてこれを基に、、モンブランを看板メニューとする1907年創業のパリの老舗カフェ「アンジェリーナ (喫茶店)」が、クリームをメレンゲ上に搾り出した形に発展させ現在の形に近付いていったそうです。
そして本家のこのケーキには、長時間シロップに漬けられて形の崩れたマロングラッセをつぶし、ペースト状にしたものをかけるという製法が用いられています。
黄色いモンブランの味や作り方
では次は冒頭でも少しお話した「黄色い」モンブランと「茶色い」モンブランという2種類のモンブランが存在する理由や両者の違いなどについて見ていきたいと思います。
黄色いモンブランは日本オリジナル
結論から言ってしまいますと、「黄色い」モンブランの方は日本でオリジナルに作られたモノになります。
まず日本では東京・自由が丘の「モンブラン」初代店主・迫田千万億さんが1933年にフランス・シャモニーを旅した際にこれを知り、つくる許可を取った事が日本製モンブラン登場の起源になります。
そしてその模倣の中で、土台をメレンゲからカステラに変え、栗のクリームもヨーロッパの茶色のものではなく、日本人になじみ深い黄色の甘露煮を用いるアレンジを加え、持ち帰りのできるガトー(焼き菓子)として完成させた事と、普及を望んだ迫田千万億さんが商標登録をしなかった事で日本中にこの「黄色い」モンブランが広まる事になりました。
因みに1984年に本家のアンジェリーナが日本に進出して以来、世界ではスタンダードな「茶色い」モンブランも日本中に広がり、どちらも根強い支持を受けています♪
「黄色」と「茶色」のモンブランの味や製法の違い
上記で少し触れましたが、それぞれの製法の大きな違いはマロングラッセを使用しているか甘露煮を使用しているかに大別でき、渋皮も一緒に裏ごししたものが「茶色」、渋皮を取り除いて作ったモノが「黄色」のモンブランになるようです。
そして味についての違いですがこれは栗の使い方だけの問題ではなくなってくるので、一概には言えないようですが、一般的に甘露煮を用いた「黄色い」モンブランの方がより和菓子に近いテイストになるようです♪
また「黄色い」モンブランにはコスト削減のために栗の代用としてサツマイモを用いたバージョンがあったり、最近はカボチャやチョコレート、イチゴなどを用いたモノもあるようです^^
まとめ
という事で些細な事ながら言われると気になる、モンブランの「黄色」と「茶色」のバージョンの違いについてご紹介させていただきました!
個人的にはどちらにもそれぞれの個性や良さがあり、その時の気分などでどちらを選ぶか決めているかなと思いましたし、まさに甲乙付けがたく、じゃあ同時に食べ比べてみるのも楽しみ方の一つかなという事も、この記事を書いていて思い浮かびました^^!
多少カロリーが気になる部分もありますが、近いうちに実践してみようかなと思います♪
という事で食べても作っても楽しめる、今が旬の栗を用いたモンブランについてお話させていただきました^^!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました☆