天皇陛下の生前退位が現実味を帯びてきましたが、一部のニュースによると政府は、2019年に皇太子さまが新しい天皇に即位し、それと同時に元号を改めることを検討しているといわれ、平成は30年で終わり、ということになりそうです。
そして平成から新しい元号への改元に際し、ネット上を中心に「そもそも問題の多い元号を今後も使用する意味があるのか」といった声が上がっています。
今回はそんな、元号不要論があがった経緯や、メリット・デメリット、海外を含めた世界的なスタンダードについても調べてみたいと思います!
「元号はもう止めたほうがいい」と議論に その理由や経緯は?
冒頭でも軽くご説明したとおり、今回の議論の発端はやは天皇の交代に伴う元号の移行予定を政府が明かした事にあります。
改元の混乱は昭和から平成へ変わる時も生じているので、天皇が変わるたびに切り替わる元号そのものが非効率な存在と感じる部分が多くなっているのかなと思いますね。
- 官庁の統計データは、元号が使われてわかりにくい。
- 一部マスコミでは国内ニュースは元号、海外ニュースは西暦で表記されているが、国内と海外の事件を一つのニュースで伝える場合には原則がなく、混乱を招きかねない。
- 元号は天皇が交代したりするたびに変更され、その都度年数がリセットされるという問題点がある。
簡単に言えば上記のような問題点が西暦と元号の併用にはあり、それが今回の元号廃止論の理由と思われます。
これは元号を廃止したときに解消されるメリットですね。
一方で元号廃止に伴うデメリットとしては、
- 元号は大切、ずっとあるものだし、(中略)わざわざグローバルスタンダードにあわせて、なくしてしまうのはもったいない
- 元号の歴史的な重みの観点で言えば廃止はデメリット
という声が上がっているようです。
世界の流れは? 他国を調査
では世界的な観点からみると各国ではどうなっているんでしょうか?
まず元号はもともと中国で生まれたそうですが、その中国では1911年の辛亥革命で廃止され、その後成立した中華人民共和国では西暦のみが公用化されています。
現在、元号という古代中国の遺産を継承しているのは日本だけだそうです。
また、海外ではイスラム教に基づいた「ヒジュラ暦」を使っているサウジアラビアでも西暦への移行を進めているといわれています。
まあ世界的な流れに従う必要のある事ではないですし、何でもかんでも西洋化するのもどうかと思いますけどね^^;
まとめ
という事で元号廃止の議論について、その理由や内容、またメリット・デメリットなどを見てきました。
ほぼ天皇という存在が生まれた時から長い年月の間使われてきた制度ですので、早急に結論は出せないでしょうし、国民の声を集めて慎重に考えていく必要があると思います。
まだ元号変更まで2年以上ある訳なので、廃止論も聞き流すのではなく、積極的に議論がされる事を期待しています!