3月12日の午前1時5分ごろ、愛媛県松野町豊岡にある障害者施設「ひだまり3」で、火災が起こったようです。
この火災によって建物は全焼し、焼け跡からは、共にこの施設の入所者である、30代の男性2人と60代の女性1人の遺体が見つかったとの事です。
とても痛ましいニュースですが、なぜこのような火災が発生してしまったのでしょうか、現時点で分かっている情報を基に、考察してみたいと思います。
ひだまり3の火災の経緯や被害の詳細
まず今回起こってしまった、「ひだまり3」の火災の概要や経緯について見ていきたいと思います。
— ねたろう (@cQxPGoKcnpEOn4Y) February 9, 2020
まずはこの火災の経緯についてですが、12日午前1時5分ごろに119番通報され、鎮火作業が行われましたが、消えたのが作業開始からおよそ3時間半後で、モルタル造りの平屋約180平方メートルが全焼したとの事です。
冒頭でもお伝えした通り、この火災によって入所されていた方のうちの3名が亡くなられましたが、他の入所者や職員の方は非難していて無事だったようです。
なお出火当時は、入居する知的障害者と身体障害者計8人のほか、宿直の60歳代女性職員がいたとの事です。
ひだまりⅢとはどういった施設? 入所者数、運営状況などは?
では「ひだまり3」とは実際にはどういった施設で、どれだけの入所者が居て、これまでどんな運営をしていたのか、調べてみたいと思います。
「ひだまり3」はNPO法人みこと会(松野町)が運営する共同生活事業所で、精神障害者や身体障害者の方達、計8人が生活していたようです。
施設は松野町中心部から北西約1キロにあり、周辺は田畑や住宅が混在している場所との事ですが、周囲に延焼したという情報は有りません。
「ひだまり3」が具体的にどういった施設なのかと言うと、同施設のホームページの説明によると、共同生活援助(≒グループホーム) だそうです。
そして共同生活援助とは、地域において共同生活を営むのに支障のない障害者に対し、主として夜間において、共同生活を営むべき住居において、相談その他の日常生活上の援助を行うサービスなのだそうです。
また入所者に関しては、身体障害者、知的障碍者、精神障害者の方々を入所の対象としているようで、「ひだまり」には1~4までの施設が有り、それぞれ8~9名ほどの入所者の方が利用されているようです。
犯人は同施設に入所していた40代の女性? 動機や原因は?
そして今回の火災の原因は、同施設に入所していた40代の女性が「自分で火をつけた」と話しているようで、これが火事の原因だったと考えて、ほぼ間違いないと思われます。
詳しい動機などについては県警宇和島署が現在調査中との事ですが、同施設での生活環境や人間関係などで悩んでいる事があったのかもしれませんね。
同施設はさまざまな障害を持った方が暮らされている場所だったようですが、職員の方達の入居者に対する心身のケアや、トラブルの監視や管理などが十分に出来ていたのかなど、いろんな可能性が考えられると思います。
今後、全国の同じような施設やそこで生活されている方達に、同様の被害が発生しないように、十分に原因や問題点の調査をして頂きたいと思います。
亡くなられた入所者の方達のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。