『渡る世間は鬼ばかり』などを生み出した作家として有名な橋田壽賀子さん(91才)が、「私には友達がいない」と発言されているという事が話題となっています。
また橋田さんはタモリさんの有名な名言でもある「友達はいらない」を引き合いに出し、「すごくよく分かる」と共感されていると言います。
今回は橋田さんが共感される理由や、その「友達はいらない」論について詳しく見ていきたいと思います。
橋田壽賀子が「友達いらない」論に共感した経緯や理由
橋田さんは現在91歳になられますが、近況について簡単にご紹介します。
橋田さんは夫と死に別れ、子供も親戚もいない身だとの事です。
また多くの同級生はすでに鬼籍に入り、今や心を残したり、残されたりする友達もいないとおっしゃられており、認知症になったら安楽死で逝きたいとまでお話されているそうです。
そしてタモリさんの「友達はいらない」という言葉を賞賛。
その理由については、
心にもないことを言わなきゃならない友達ばっかりで、ほんとの友達がいないから、しんどいです。
みんなお義理で、仕事をしなくなったら誰も私のところなんか来ませんよ。
裏切られるのがわかってるから、最初から深くつきあわないの。
と語られています。
確かに本心から語りあえる他人という存在が、自分の身の回りにどれほどいるかと考えた時に、その数は限りなく少ないなと感じます。
”友達”とは何なのか、その概念も考えてみると分からない部分がありますね。
タモリの「友達いらない」論とは?
橋田さんが共感するとあげたのは、タモリさんの『SMAP×SMAP』(フジテレビ系。2016年12月19日放送)での発言です。
「友達なんかいらないって。(だから)どんどん友達減らしていってるの。切ってくの」
こう語られたタモリさんでしたが、世間では「救われた」「本当にわかる。友達は少なくていい」と、共感の声が挙がっているそうです。
しかしこのタモリさんの発言はこの時に始まった話ではなく、実は以前より色んな番組で度々言われているタモリさんの持論なのです。
その詳細や、隠されたタモリさんの真意については次の章で説明します。
タモリの「友達いらない」論の理由や真意
タモリさんがこの論をお話されるのはよくある事だそうですが、肝心のその真意についての説明がないので共演者に理解されなかったり、反論される事もあるようです。
タモリさん的には、それを言うのは野暮だと思っているんでしょうが、いつかの『ヨルタモリ』ではこうおっしゃっていました。
『友人なんていなくても全然やっていける。何をもって友人と定義するかだ。パーッと騒いで、お喋りするぐらいの仲をそう言うのなら、俺にも友人は数えきれないくらいいる。』
人間は多くの場合、友達という存在に”依存”しがちで、そういった場合、傷付くリスクが増えてしまうものですが、タモリさんのこの価値観は友情に対して過度に「依存するな」という事を暗に助言されているのだと感じます。
本当の友達というのは、多くは居ないのが当然の事で、友達が居ない事を恥と考え悩む人達へのメッセージにもなっている気がします。
という事でタモリさんの「友達はいらない」論は、怠け者のネガティブな考えなどではなく、実はかなり深い意味をもった価値観なんだと感心させられました。
たとえ一人でも堂々と、自分の一度きりの人生を歩んでいきたいものですね!